2006年 6月27日 (火) 

       

■  思いさまざま100年目の脚光 岩手公園の愛称選定へ懇話会初会合 

     
  岩手公園愛称検討懇話会の第1回会合  
 
岩手公園愛称検討懇話会の第1回会合
 

 盛岡市の岩手公園愛称検討懇話会(望月善次座長、委員9人)は26日、同市役所で初会合が開かれた。8月上旬までに懇話会としての愛称案をとりまとめる。市側は委員各自の意見発表から会議を非公開にする方針だったが、委員たちの意向で全面公開された。積極論や慎重論、盛岡城復元を踏まえた愛称決定など多様な意見が語られた。市は残る2回の懇話会で市民の意見などを踏まえ、委員に愛称案を選定してもらう。これを踏まえ8月中旬にも当局の案を詰める。同下旬に市議会への説明を経て成案化。9月15日の開園記念日に公表する考え。

 谷藤裕明市長は冒頭、「開園100年の節目を迎えたが、にぎわいあるまちづくりの一つを担う中で今後の新たな展望へ分かりやすい愛称を考える機会としたい。表明以降、さまざまな意見をいただいたが選定に対し皆さんから意見をいただき、市民代表の議会と相談しながら納得の得られる結果にしたい」と呼び掛けた。

  懇話会は座長に望月氏、副座長に寺井良夫氏を選出した。都市計画決定、都市公園法上の開設告示にある法定名称「岩手公園」は残し、市が看板や案内板、パンフレットに使用する位置づけとして名称を決め、関係機関に使用を申し入れていく考え方が確認された。

  坂本広行委員は自由意見で「自分自身も戸惑っている。これほど多くの方が岩手公園の名称に愛着を持っているんだと知った。それも分かるが公園の歴史的部分をアピールしていきたい。もう少しわたし自身考えてみたい」と述べた。

  嶋千秋委員は「法的には存続する前提であり、100年が経過し歴史性が薄れるのは残念なことなので、愛称を前向きに考えていけばいい。本当に広い意味の藩の歴史を後世に残す意味で検討するべき」と名称変更に賛意を示した。

  吉田義昭委員は「史跡盛岡城は変わらないが、都市公園としては中津川や旧県立図書館まで含まれている。愛称の検討は必要だが、広域公園として市民への情報周知が徹底していない。一般の理解がない」と意見表明。

  寺井委員は「岩手公園はまだまだ生かされていない。変更の効果はもう少し吟味する必要がある。(検索エンジン)グーグルで岩手公園は約300万件。全国的に新名称の定着は不可能。あえてやるなら相当の効果を見込まないとやるだけの価値はない」と指摘した。

  藤原誠市委員は「お城を建てようという話が出ては、文化財関係の話で壁にぶつかってきた。あらゆる努力をして復元する考えがあるのか。城を建てるなら『盛岡城公園』、建てないなら『盛岡城址(跡)公園』。その決意を示しながら名称変更しては」と提案した。

  懇話会委員は以下の通り(敬称略)。◎は座長、○は副座長。

  坂本広行(桜山神社宮司、南部藩士会)嶋千秋(玉山観光協会長、啄木記念館長)関富美子(市町内会連合会)○寺井良夫(邑計画事務所社長)林晶子(盛岡商工会議所女性会長)藤原誠市(盛岡観光コンベンション協会副理事長)◎望月善次(岩手大教育学部教授)山添勝寛(岩手日報総務局長)吉田義昭(市文化財保護審議会副会長)。
 


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