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詩に関する最新の本が並ぶ滝沢村の喫茶「ぼくらの理由」の店内で、店主の大坪れみ子さん |
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詩人の大坪れみ子さん(51)が店主を務める、滝沢村の喫茶「ぼくらの理由」が、開店から7年目に入った。詩に関する全国各地の最新情報を発信する同店は、同好の士が集う場としても定着。本棚には、常に新しい同人誌や自費出版の詩集を展示し、店内では複数の詩のグループなどが活発に活動。「表現することは人を救う。想像力には現実を変える力がある」。大坪さんの言葉には、現実を見据え続ける詩人の魂が宿る。
同村出身。高知県で20数年を過ごし、子育てを終えた1999年に地元に戻った。父親から、長く空き店舗だった同店の活用を依頼され「喫茶店なら本を置けるかな」と決断。2000年5月に開店した。
店名は大坪さんが所属する詩の同人誌「舟」の主宰、西一知さんの詩の題名から命名。終戦後、存在理由を探そうとする若者の思いをつづった同詩。西さん直筆の詩が、店内に飾られている。
大坪さん自身が詩作を始めたのは、高知県に住んでいた40歳のころ。当時、4世代7人の大家族の嫁として生活。幼いころから好きだった読書は、家族には喜ばれず、夜中に風呂場や布団の中で、懐中電灯の光で読んだ。
自分が感じているものを表に出せないまま、内側で膨らんでいく状態。そんな自分を抑える生活の中で、偶然の出合いから「舟」に入会。詩の創作を始めると、自分の内面を外に出せるようになった。「自由になった」と感じた。
「一番大切なのは、表現すること」と大坪さん。「自分も表現することで救われた。自由な表現には賛成したいし、その場を作りたい」。そんな思いで続けてきた同店には、詩人が集まる場所を探し求めてたどり着いたという常連客も多い。
本の世界は想像の世界。だが「現実から逃げるだけで終わってはいけない。想像力には、現実を変える力がある」と思う。「想像力を鍛えること、たくましい想像力を身に付けることが大事」という言葉には、自身の体験に裏打ちされた力強さがある。
開店から1年後、季刊の通信「CHaG」の発行を開始。店内で行われたイベントの紹介や、全国的に活躍している詩人からの寄稿などを毎回掲載。編集はすべて大坪さんが担当し、全国各地の詩の仲間や画家、音楽家らに郵送している。
同村滝沢字巣子1181の26、電話番号は019−688−5790。
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