2006年 9月16日 (土) 

       

■ 1世紀経て盛岡城跡公園へ 岩手公園100年まつりが開幕 

     
  開園100周年を祝い音頭上げも行われた記念式典  
 
開園100周年を祝い音頭上げも行われた記念式典
 

 盛岡市の岩手公園が15日、開園100周年の節目を迎え、「岩手公園100年まつり」(岩手公園開園100周年記念事業実行委員会の主催)が開幕した。記念式典では谷藤裕明市長が岩手公園の愛称を「盛岡城跡公園」と発表。公園を中心とした魅力あるまちづくりに決意を新たにした。

 岩手公園広場で開かれた記念式典には市や県、商業観光の関係者、一般市民ら約600人が参加。盛岡秋まつりの神輿(みこし)や武者行列が繰り出し幕開けを飾った。

  谷藤市長は、盛岡城築城から400年にわたる歴史を振り返りながら「次の100年に向け公園を中心ににぎわいのあるまちづくりに取り組むことがわれわれの使命。先人が積み重ねた伝統の上に新しい歴史を創造したい」とあいさつ。

  盛岡藩主だった南部家の第45代当主南部利昭さんも来賓として出席し「城跡を公園整備に託した祖父と同じ場に立てることを感謝したい。これからも皆さんに親しまれ、城下町盛岡の発展に生かされることを願う」と祝辞を述べた。

  続いて岩手公園の愛称を「盛岡城跡公園」とすることが発表され、盛岡山車推進会が開園100周年を祝う音頭上げを披露。小学生3人が「花いっぱいで緑豊かな公園に」「立派な石垣を守り歴史を守る公園に」などとメッセージを読み上げ、さらに人々から愛され、まちの歴史を伝える公園として次世代に引き継ぐことを誓いあった。

  雫石町から訪れた菊池絵里さん(20)、赤石弓佳さん(23)の2人は「春の桜も秋の紅葉もきれい」「家族連れがいつでも遊びに来られるような親しみのある公園であってほしい」。

  盛岡市永井の40代の会社員は「賢治や啄木をはじめ、公園にかかわる良いものはたくさんあるのに
、地元に住んでいてもなかなか良さが伝わってこない。観光客にも感動してもらえるようなインパクトがほしい」と今後の活用に注文をつけた。

  愛称については意見が分かれた。盛岡山車推進会の谷藤孝一さん(73)は「盛岡城築城からの歴史を考えても妥当な決定だ。これからも人が集まる公園であってほしい」と期待。

  一方、同市境田町の藤沢幸子さん(33)は「名前に『盛岡』をつけたいという気持ちは分からないでもないが、岩手公園のほうが親しみがあって使いやすい」。同市松園の渋谷貞夫さん(73)、励子さん(70)夫妻も「特に高齢者は長年、なじんだ名前のほうが分かりやすい。愛称を付けても知名度アップにはつながらないのでは」と首をひねった。

  岩手公園は盛岡城跡を整備し1906年(明治39年)に開園。1934年(昭和9年)に県から同市に移管された。1937年(昭和12年)には「盛岡城跡」として国指定の史跡に。1956年には都市計画決定され、都市公園に位置付けられている。今年、日本城郭協会の「日本100名城」にも選ばれた。

  まつりのオープニングイベントは17日まで開かれ、特設ステージでのコンサートや郷土芸能の発表、盛岡城の石垣を生かした文化祭などが予定されている。10月には記念シンポジウムやフォトコンテストも行われる予定で、100年の節目をまちの活性化に生かす。


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