2007年 1月 9日 (火) 

       

■  〈高校サッカー〉盛岡商が全国制覇 県勢初の快挙なる

 第85回全国高校サッカー選手権は8日、東京の国立競技場で決勝戦が行われ、盛岡商が2−1で作陽(岡山)を下して初優勝した。後半先制されたあと、目の覚めたような動きが盛岡商に戻り林、千葉の相次ぐゴールを引き出した。予想もしない大逆転劇だった。3万6千人の観衆で埋まった国立競技場が感動で震えたように見え、テレビの前にくぎ付けになっていた地元は感激の涙にぬれた。古里へ思いも寄らぬ大きな新年のプレゼントになった。(9面に関連記事)

 ■決勝戦
盛岡商2−1作 陽
  前半0−0
  後半2−1

     
  〔盛岡商−作陽〕後半40分、左から鋭く切り込んだFW成田の折り返しをMF千葉(左から2人目)がゴール右へ決勝点  
 
〔盛岡商−作陽〕後半40分、左から鋭く切り込んだFW成田の折り返しをMF千葉(左から2人目)がゴール右へ決勝点
 
  前半は両チームとも無得点でほぼ互角の戦いだった。後半、先制された盛岡商は26分、左サイドを切り込んだ大山からのパスが林に通り、こぼれ球を押し込んで同点。40分には成田が再び左サイドからペナルティーエリア内に大きく切り込んで折り返し、詰めてきた千葉がゴール右隅にきれいに決めた。
  戦前の評は、個人技に支えられて高度に組織化された作陽に、盛岡商が豊富な運動量で挑むという構図だった。試合もその形で展開したが、後半、作陽が先制したあと盛岡商は走りの勢いが増した。ゴールへの執念が生まれたかのようだった。
  前半の立ち上がりは、早いプレスからボールを奪った盛岡商が積極的に相手陣内に攻め入りシュートチャンスをつかんだ。FW成田、東舘らが前線でねちっこくボールにからみ相手守備の陣形をかく乱した。
  緊張感が取れた10分すぎから作陽の側は守備陣が落ち着いて自陣内でパスワークできるようになり、これによって中盤での盛岡商のプレスが鈍った。連戦の疲れが出たのか動きも鈍った。
  高い位置で相手ボールを奪って素早い展開からチャンスを作るというのが盛岡商の基本パターンだが、作陽守備陣の組織だった陣形に中盤でボールを奪ってもパスコースが封じられた。盛岡商はロングボールをけり込むなどしたが、攻めの形がつかめない時間帯が続いた。
  前半は結局0−0のまま終え、後半の運動量と集中力勝負に持ち込まれた。
  後半、作陽はけがのFW村井を投入。ボールをつないで村井に集め一気にチャンスをつかんだ。11分にはその村井のシュートがバーに当たって跳ね返ったところを桑元が決めた。
  このあと、盛岡商に序盤の動きが戻った。大山が投入されると、中盤での積極的なプレスから前線への飛び出しの動きが加速した。成田、大山の執念のような切り込みが相手守備を崩し大きなチャンスをものにした。
  試合終了後、インタビューに答えた斎藤監督は「岩手のチームでも優勝できたということは、地方のサッカーにとって非常に意味あることだ」と話し、選手の頑張りをたたえた。

■増田知事談話

  選手の皆さんに心からおめでとうと伝えたい。この快挙は県民全体の喜びであり、感動と活力を与えるとともに、とりわけ同じ高校生や小中学生の後輩の皆さんも大きな自信を与えていただいた。

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