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望月郁夫高弥建設社長
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盛岡市紺屋町の高弥建設(望月郁夫社長)が、民間ベースでの受注を伸ばしている。02年の民事再生計画承認以来、民間受注比率を高めた。昨年は同市大通のMOSSビルも手掛け、期間が限られた12月のオープン日までに工事を終え、その施工管理技術に業界内外の目が集まった。望月社長(54)に今後の方向性などを聞いた。
−再生計画承認後の完工高と構成比は。
望月社長 03年度は21億円。再生計画後は33億円、44億円と増加し、06年度は60億円台になろう。構成比は大枠で土木20%、住宅・リフォーム20%、商業ビルなど含めた一般建築60%。以前は公共事業依存が70%だったが今は20%になった。民間需要にシフトした。
−以前と会社の経営体質が変化したのか。
望月社長 そうだ。顧客志向意識への転換。以前は公共工事が中心のため、役所的な体質面もあった。計画承認後は民間のお客様が相手で、ちゃんとお客様に目を向けないと受注が伸びない。民間に支持されるために意識を改革した。
−何を重要視したのか。
望月社長 徹底的に品質を重視している。コストや納期も大事だがやはり品質。当社では10年ほど前にISO9001(品質管理システム)を取得しているが、これをさらに具体的に現場などで徹底させている。社内に品質管理委員会を設置。一つの仕事が終われば、施主らからアンケートを取っている。アンケートを基に良くない点は改善を図り、社内全体に水平展開してさらに良い工事につなげている。もし施主から良くない工事と思われたら次の仕事はこないのだから。一つ一つの工事を丁寧に行いリピートにつなげること。
−MOSSビルの工事は155日で完成させ、業界関係者以外も驚かせたようだが。
望月社長 注目されていた建物。十分に可能な仕事と思ったが、結果がすべてなのだから十分に検討した。このビルの工事の受注に関して、コストと納期と品質の3条件をクリアしたのは当社だけ。大手ゼネコンはあと1カ月の工期が必要だったようだ。当社は77年間、地場でほぼコンスタントに仕事をしてきた。蓄積した施工力がある。
−具体的にどんな態勢で、工事完成に至ったのか。
望月社長 今回の工事ではスピードが要求されたが、効率良く短期で完成させた。まず工事現場事務所1カ所に設計事務所員から設備・電気施工関係者らまでが集まった。これで意思決定や情報伝達のスピードが速まった。現場に即座に情報が伝わり、一緒に工事をやることで工程時間の短縮を可能にした。現場の気持ちが一つになっていた。もちろん手持ちの技術者もいた。工程管理者も十分に力を発揮した。
−今後の展開はどのように。
望月社長 まずは売上高重視でなく、利益率を重視している。まだ達成はしていないが経常利益率5%が目標。規模拡大に走るつもりはない。一つ一つの物件を品質重視しながら建てて、民間顧客から信頼を得て次の仕事を受注する姿勢は続けたい。ただ仕事は多方面にわたっているので絞り込みをしたい。高弥建設のコアを明確にして、そのコアを中心に事業を展開したいと模索している。個人の建物・土地の資産は1000兆円といわれている。リテール市場は今後も有望なマーケット。そこに照準を合わせながら当社の仕事が社会に見えるよう展開したい。
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