2007年 5月 19日 (土) 

       

■ 〈盛岡市長選〉谷藤氏ただいま独走中 日程は8月19日告示、26日投票に

  任期満了に伴う盛岡市長選は8月19日告示、同26日投票が行われる。告示まで3カ月と迫ったが、これまでに立候補を表明しているのは再選を目指す現職の谷藤裕明氏(57)=無所属=ただ一人。水面下で候補擁立を検討する政党もあるが、目前に控える参院選と衆院岩手1区補選の対応を優先。具体的な絞り込みまでは至っていない。谷藤氏の陣営は、地域の後援会支部を増設するなど手堅く支持を広げている。対抗馬の名乗りを事実上封じる格好で、独走状態にある。

 谷藤氏は18日、取材に対し「残された任期、市政課題に全力を傾ける。しかるべき時期にマニフェストなどを市民にお示しする」とこれまでの発言を繰り返すにとどめた。

  後援会連合会(村井軍一会長)幹部は「選挙態勢には入っていないが布石は打っている」と話す。前回破った桑島博前市長の地元・上田に後援会支部を構築をするなど水面下で足場を固めている。

  前回4年前の市長選は谷藤氏と現職の桑島氏、市民派市長をつくる盛岡市民の会が擁立した斎藤純氏、芦名鉄雄氏の戦後最多となる4人の構図。政党は公明が谷藤氏、旧民主、社民は桑島氏をそれぞれ推薦。共産は斎藤氏を勝手連的に応援。自民、旧自由は最終的に自主投票で、谷藤、桑島両氏に両党支持層が入り乱れていた。

  前回、市議会では支持市議団・発進会(村田芳三会長、16人)が谷藤氏を支援した。

  村田氏は「会自体は解散したわけではない。もともと政党ではなく市民党のイメージが谷藤氏にあっての会。前回加わらなかった議員も今回は加わり再構築されると思う」とし、所属する最大会派・盛友会の17人を上回る構成になるとみるが「市長選への対応はまだ」という。自民系の動きについては7月の参院選、衆院岩手1区補選の対応が優先されると分析する。

  民主は市長選で主戦論を掲げているものの、具体的な擁立の動きは見えていない。

  衆院岩手1区補選候補に階猛氏(40)擁立を発表した今月5日、同党1区の前総支部長の達増知事は「(党内に)そういう意見もあるが白紙。階さんが1区の新総支部長になり、県議会が新体制になるのに伴い、幹事長の交代などの作業があると思う。そのあと(市長選の)方針をどうするか詰めの作業に入る」と述べ、今後の党内協議の課題と話していた。

  一方、共産は市議会で谷藤市政と対決姿勢にある。4月の市議選でも競馬問題などを厳しく指摘しながら、候補者全員が当選し選挙戦で初めて5議席を獲得した。

  同党盛岡地区委員会の佐久間正行地区委員長は「戦う方向で検討している。独自に候補を擁立するか、共闘を組むかを含めて。現市政は住民に冷たい、市民の声に背を向ける態度はひどいという評価があり、そうした中に5人全員が当選した要因もある。その流れから選挙戦は関係ないとはいえないが、戦い方は他の出馬の動向を見ないと」と話している。

  社民党県連合の刈屋秀俊市議は「市長選については白紙。ただ無競争は好ましくない。谷藤氏は4年間を振り返り2期目の決意なり、マニフェストなりで市民の審判を仰ぐべき」とし、動向を見守っていると説明する。

  旧玉山村との合併を果たし、来年の中核市移行が目前に迫る盛岡市。「どんど晴れ」効果もあり、観光をはじめとした産業の振興に一定の成果を挙げ、行財政改革にも取り組んでいる。谷藤氏の2期目に期待する市民は多い。こうした中、激戦に持ち込める対抗馬や掲げる「錦の御旗」を見つけるのは難しいとの声もある。結果的に谷藤氏陣営が他の動きを封殺しているともいえる。

  夏の衆参選挙を経て、政党が独自候補擁立に踏み切るか、全く別の候補が名乗りを挙げるか。告示3カ月を切る中でもその可能性は否定できない。

  市選管によると選挙人名簿登録者数は4月22日現在で23万2089人(男10万8151人 女12万3938人)。

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