2007年 7月 20日 (金) 

       

■  紙単のバイク日記7 石田義信 「異国の地」

     
   
     
  今年も遠野の「遠野風の丘」で毎年恒例の夏個展を開催する。

  この個展も今年で3回目になるが、たくさんのツーリングの皆様と直接会話ができる楽しみが私にはあるのだ。

  今から2年前、最初に個展を開催した年のことである、関西からバイクでいらした方がこんなことを私に言った「岩手は幻想的な異国のようだ…」

  カッパ伝説と民話の里を走れば、すべてが新鮮なものしか目には飛び込んでこない。

  方言が違えば言葉の意味は理解できても、まるで異国の人と会話をしているようにも思えたのかもしれない。

  ソロツーリングのライダーたちは、常に無言で走っているわけで、バイクから降りた瞬間に堰(せき)を切ったように語り出す。

  まるでその姿は言葉に飢えているかのようでもあるのだ。

  人恋しいといった心境にもなるのがソロで旅をするということなのかもしれない。

  異国といえば、私がバイクで年に数回は訪れる場所が遠野にある。

  それは釜石との境にある和山の牧草地が一望できる風力発電のプロペラである。

  ライダーでよかったと実感できる光景がそこにはあるのだ。

  天空にそびえる巨大なプロペラは別世界を思わせるような心境にさせてくれる。

  現実逃避と異国の空間がそこにはあるのだ。

  岩手に住み、岩手人として岩手というフィールドに心癒やされる瞬間、そこにあるのは異国の地なのかもしれない…

    ◇  ◇

  【お知らせ】8月1日から15日まで、「遠野風の丘」で個展を開催。

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