2008年 5月21日 (水) 

       

■  規模の2極化が進行 盛岡市内の小中学校

 盛岡市内の小中学校の規模の大小2極化が顕著になっている。玉山区や松園地区で児童の減少が進む一方、盛南開発地区や住宅団地の新整備が進む本宮や土淵地区では今後も児童数の増加が予想される。市教委は小中学校の適正規模や適正配置の基本方針を9月ごろまでにまとめ、これに沿って課題のある学区などの見直しに着手する計画で、今後の議論が注目される。

 小中学校の適正規模や通学区域の基本方針を検討する第5回盛岡市小中学校適正配置検討委員会(委員長・星野勝利岩手大教育学部教授)が20日、同市都南分庁舎で開かれた。委員15人が出席し、学校規模のあり方などについて意見交換した。

  文科省は標準的な学校規模を小学校で12学級以上18学級以下、中学校もこれに準ずるとし1学年当たり4〜6学級を目安にしている。この基準に市内の学校を当てはめると小学校は46校中大規模校が7校、小規模校が19校、中学校は24校中大規模校が1校、小規模校が13校(07年6月現在)。

  玉山区内の全小中学校が小規模校に該当する一方、盛南開発や住宅団地の新整備で本宮小、土淵小、仙北中、大宮中、土淵中は今後も児童生徒数の増加が予想される。

  盛南開発の中心地に位置する本宮小の今年度の全校児童数は906人。来年度は1000人を超す見通しで、市教委は(仮称)第2本宮小の開校を計画している。一方、玉山区は小学校8校中、渋民、好摩を除く6校で全校児童が60人以下。外山、藪川は今年度、入学者がいなかった。

  小規模校については「学校は地域のよりどころであり、子供がいる限りは残してほしい」といった意見の一方、「地域が学校存続を望んでいても、複式学級で学ばせることに抵抗を感じる親もいる」との意見も出た。

  市内には一つの小学校の卒業生が、複数の中学校へ分かれて進学しなければならない学区や都南合併前の境界の影響で、学区が不自然に入り組んでいる個所もある。

  この問題について「小中学校の連携の面でも一つの小学校の卒業生は一つの中学校に行けるような工夫があってもいい」との意見や「固定された集団ではなく、新しい集団と交わることによって成長できる面もある」と多角的な検討を求める発言もあった。

  次回の委員会は7月の予定。これまでの委員会での議論から市教委は基本方針の項立てを▽学校規模▽通学距離▽小・中学校の通学区域関連▽地域活動と学区▽指定校変更・区域外就学許可▽許可区域▽通学区の弾力的運用−とし、次回の会議で原案を示す。

  市教委の八巻恒雄教育長は「学校は地域の核として大事にしなければならない。一方で子供の指導、通学の面で十分な環境にあるかという点も考える必要がある」としている。

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