2009年 1月 1日 (木) 

       

■ 〈特集・畜産岩手のチカラ〉岩手の未来を開くために

 農業県岩手と言われながら、農業生産額は長く減少傾向にある。岩手に限ったことではないが、このままでは農業の未来は開けない。本県にとって農業は基幹産業、生産高こそ他産業より低いが従事者は多い。岩手の未来も農業抜きには開けないだろう。農業生産額が低下する要因は米の減反政策が大きい。耕種の減少によるとはいえ、岩手の農業生産額で畜産は近年、5割を上回るようになった。じり貧の中で、畜産に岩手農業の光明を見いだせないだろうか。

 岩手の畜産は全国4位。これは岩手が畜産に向いた気候風土を持っていることにも起因しているだろう。この条件をさらに生かす道がありそうだ。

  現実を見ると、畜産経営は厳しい。海外との競争を常に強いられている。牛肉の国内流通量の半分以上が輸入品だ。今、飼料価格の高騰などコスト高で経営は一段と圧迫され、このままでは岩手でも廃業を止められない。

  一方、消費者の信頼を裏切る食をめぐる事件は後を絶たず、食糧自給率の向上を唱える声も以前より高まっている。国産の流通量が少ないなら安全性を追い風に盛り返す可能性を秘めている。

  近年言われる地域のブランド戦略。農業の場合、速効性や価格反映で速効性は耕種より畜産に分がある。岩手の畜産物を見ると、全国ブランドになり得る原石がいくつも存在する。原石を宝石にするかしないかは生産者だけでなく、消費者までを含めた多くの分野による総合力にかかっている。(本企画は井上忠晴、荒川聡、泉山圭が担当します)

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