2009年 1月 7日 (水) 

       

■  入学金を全額免除 龍澤学館が採用内定取り消し学生に支援策

     
  記者会見し緊急学生支援について説明する龍澤正美理事長  
 
記者会見し緊急学生支援について説明する龍澤正美理事長
 
  盛岡市の学校法人龍澤学館(龍澤正美理事長)の専門学校グループ(MCL)は6日、経済情勢の悪化で企業の採用内定を取り消され、専門学校への進路変更を余儀なくされた高校生らを対象にした緊急学生支援策を発表した。対象者全員の入学金を全額免除するほか、保護者の収入などによって09年度授業料の全額または一部を免除する。既存の奨学金が利用できなかったり、緊急な資金が必要な場合の教育ローンも創設した。同法人によると、こうした緊急支援策を打ち出すのは東北地域の専門学校では初めて。

 MCLは県内最大の専門学校グループ。盛岡情報ビジネス専門学校など同法人が経営する5校(在学生1747人)で組織する。支援策の対象となるのは企業の採用内定を取り消され、就職から進学へ進路変更を余儀なくされた高校生、高専・短大生、大学生。対象者全員の入学金(8万〜10万円)を免除するほか、各専門学校で5人程度、成績や保護者の年収などによって09年度授業料(85万円〜120万円)の全額または半額・一部を免除する。

  審査は法人指定の内定取り消し者専用の推薦書、保護者の収入を証明する書類、面接、作文によって行う。同日から専門学校事務局に相談窓口を設置し、受け付けを開始した。

  教育ローンは北日本銀行、信販会社のジャックス、オリエントコーポレーションと提携し創設。北日本銀行の場合、借入金額は10〜500万円、借入期間は最大10年まで、借入利率は年3・6%(変動金利)で在学期間中の元金据え置きが可能。

  来年4月の入学者や在学生に対する入学金、授業料免除なども拡充する方向で検討するという。

  同法人は独自調査から、採用内定の取り消しで進路変更を余儀なくされる県内の高校生は20数人に上ると予測。大学生や短大生を合わせれば県外も含め30人を超える応募があるのではないかと見込む。MCL5校の入学試験は4月上旬まで実施している。

  龍澤理事長は「深刻な状況が広がっており、家庭の学費負担にも大きな影響を及ぼしている。採用内定を取り消された子供たちの挫折感は大きいはず。われわれとしても何らかの支援をしていきたい」と話していた。

  問い合わせは盛岡情報ビジネス専門学校(電話622−1500)、盛岡カレッジオブビジネス(651−5001)、盛岡医療福祉専門学校(624−8600)、盛岡医療福祉専門学校・柔道整腹・針灸(652−1189)、盛岡公務員法律専門学校(653−5061)、盛岡ペットワールド専門学校(604−1151)へ。日曜・祝日を除く午前9時から午後5時まで。

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