2009年 1月 17日 (土)

       

■ 企業側の出足は鈍く いわて就職ガイダンス

 いわて就職ガイダンス(主催・ふるさといわて定住財団)が16日、滝沢村のアピオで開かれた。県内121社が参加し、2010年3月の卒業予定者を対象に企業説明を行った。「就職氷河期」の再来が懸念される中、学生の出足が早い一方で参加企業は昨年より2割減となった。学生たちは最終学年を残しながら、来年の就職戦線に向けて真剣味を増していた。

 参加企業はサービス業37社、製造業34社、卸売・小売業24社、建設業と金融保険業各6社など。昨年に比べて卸売・小売業で15社減、製造業で11社減、建設業で6社減となっており、全体では152社から121社に減少した。学生は昨年よりやや少なく約1千人だったが、開会時には大勢の学生が詰めかけ、送迎バスを1台から5台に増便した。

  盛岡市の医療福祉系コンピューターシステム会社のワイズマン管理本部総務部人事課の古澤正課長は「毎年、厳しいことに変わりはないが、何事にも興味を持って失敗を恐れずチャレンジする人が来て欲しい。社長が県内生まれで県内で創業してコンピューター会社を作り、営業やシステム開発をしたのでいろんな経験をするようにメッセージを発している」と求める人材を話した。学生の反応については「厳選していい人を選びたい。昨年より出だしが早い感じがするし、2割くらい多い人がブースに来ているのではないか。中小はいい人材を確保できる」と話し、積極性を感じ取っていた。

  滝沢村の製造業ミクニの人事・総務統括部人事室の香取政代氏は「中国、タイ、インドネシアなどに拠点を持っているので、海外に興味を持っている人。20代では出張、30代では海外派遣する可能性が高い」と話し、国際性を求めた。

  今後の採用方針については「減少するところも平年並みのところもあり職種による。ただ業界としては、昨年の今ごろに比べるとあまり学生が集まらない」と話した。世界同時不況のあおりで製造業への求職が減少しているという。

  花巻市の日新スズキ販売採用担当の盛川光夫氏は採用減について「今のところは考えていない。ずっと続くのであれば考えるが、拠点展開をしている以上は人材を確保しなければならない。例年に比べ少し抑え気味でもきちんと採用する」と話した。

  盛岡情報ビジネス専門学校1年で盛岡市の女澤貴大さんは「デザイン、広告系の会社に進みたい。就職活動はまだ始まったばかりで実感は湧かないが不安がある」と話した。

  県立大3年で盛岡市の苅間沢梓さんは「ブライダル業界に興味がある。就職について友達と話をすることはあるが、今の段階でまだ本格的に厳しいという実感はない」と話した。花巻市出身で福島大学3年の阿部祥大さんは「自治体職員を目指している。小さいころから公務員になりたくて勉強してきたが、百年に1度と言われるほど民間が不景気になると公務員に流れ込んでくる人が多くなると懸念している」と話した。

  ふるさといわて定住財団の佐藤和彦事務局長は「昨年は参加企業が多く売り手市場的な色彩が強かったので、今年はそれに比べて参加企業が減少したが、依然として高い採用意欲を持っている企業が集まったのではないか」と話していた。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします