2009年 1月 29日 (木)

       

■ 藤原嘉藤治と夢二展 紫波町のひのやサロンで

     
  竹久夢二が描いたセノオ楽譜の表紙絵  
 
竹久夢二が描いたセノオ楽譜の表紙絵
 
  藤原嘉藤治と竹久夢二展(よんりん舎主催)が27日から30日まで、紫波町日詰郡山駅のひのやサロン鈴の音で開かれている。展示しているのは嘉藤治が所蔵していた夢二が挿絵を描いたセノオ楽譜の表紙、譜面など47点、クラシックや合唱曲、叙情歌などに合わせて描いた作品は美人画とは違った夢二の作風を印象付けている。

  東根山ろくにある嘉藤治宅の書斎には、大量の文献が保管されているが、その一部に音楽関係の760冊の書籍があり、夢二のセノオ楽譜は113点ある。

  セノオ楽譜はセノオ音楽出版社が大正初めから昭和初期にかけて出版したもので、表紙絵は当時の人気画家が描き音楽の普及に大きな効果を上げていた。約1千種類を発行し、このうち夢二は約270枚を描いている。

  展示しているのは民謡や叙情歌、合唱曲、歌劇など、少女の後姿や横顔、美人画もある。風景では特徴をとらえながらも四角を使った描写が多く、ルカントリ作曲の「ベニスの夜」(1923年制作)では水路両脇を箱を積み重ねたような建物が覆いかぶさるように建ち並び、プッチーニのマダムバタフライ(20年制作)は振り袖姿で歌う蝶々夫人の後姿。

  バイオリンの楽譜には、サラサーテ作曲のチゴイネルワイゼンの譜面の欄外に「ゆううつ且(か)つ情熱の曲調」「漂泊の民の堪えがたい憧れ」など、音楽教師をしていた嘉藤治が曲のイメージを書き込んだメモが書かれている。

  藤原嘉藤治と竹久夢二展は入場無料、開催時間は午前10時から午後6時まで。問い合わせは、ひのやサロン鈴の音まで(紫波町日詰郡山駅26、電話は019−672−3234)。

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