2009年 2月 27日 (金)

       

■ 2011年から4年生まで全員が矢巾キャンパスへ 岩手医大が移転計画前倒し

     
  医学部、歯学部の講義・実習棟、研究棟の整備が始まる岩手医科大学の矢巾キャンパス  
 
医学部、歯学部の講義・実習棟、研究棟の整備が始まる岩手医科大学の矢巾キャンパス
 
  岩手医科大学は26日、医学部、歯学部の基礎部門を学ぶ講義・実習棟と研究棟を矢巾町西徳田の矢巾キャンパス内に新設し、2011年度から4年生までの学生すべてが矢巾キャンパスで授業を受けられるようにすると発表した。今年4月から医学部定員が20人増え110人になることを受け、盛岡市内丸の既存施設では対応が難しくなると判断。当初計画を前倒しして関連施設の整備を急ぐことにした。これに伴い基礎講座に関係する研究室なども同時に移転する。

  基礎系講座の移転は1月の理事会で決定された。新しい講義・実習棟、研究棟は矢巾キャンパスの薬学部・共通教育センターに隣接するスペースに整備。講義・実習棟、研究棟の延べ床面積は3万平方メートル前後を想定し、それぞれ4、5階程度の建物となる見通し。年内に設計完了後、速やかに工事を実施、11年3月の完成を目指す。総事業費は約100億円を見込む。

  移転の対象となるのは解剖学、生理学など基礎系の講座で、医学部は8講座12分野、歯学部は8講座の移転を予定。教員や事務職は医学部約70人、歯学部約50人が移る。

  学生は現在、医学部、歯学部の1年生と薬学部の全員が矢巾キャンパスで学んでいるが、11年度時点で医学部は1年生から4年生まで420人、歯学部は320人。薬学部は5年生までの学生がそろい800人が学ぶことになる。

  同大の総合移転整備は当初、2010年の市街化調整区域の見直しを経て残る土地(約18ヘクタール)を取得し、2013年度以降に医・歯学部校舎移転や病院建設を進める予定だった。医師確保対策として医学部定員の増員が認可され、優秀な学生を確保するためにも教育研究環境の整備を先行させる必要があると判断した。病院の移転整備は予定通り土地取得後になる。学内では今後の移転計画に向け教務、研究、学生の関係部門ごとの委員会を設置し協議を進めているという。

  同大総合移転計画事務室の遠藤厚課長は「既存校舎では実習などにも支障がある。整備は待ったなしで進めなければいけない」と話している。

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