2009年 5月 3日 (日)

       

■ 〈胡堂の父からの手紙〉214 八重嶋勲 前回の質問に答えよ

 ■282はがき 明治41年10月4日付

宛 東京市麹町区飯田町四丁目三十一、日松館内
発 岩手縣紫波郡彦部村
去ル一日金三拾円送金セシ筈定メテ受領セシナラン、目下通学シアルヤ状況詳細報導スベシ、
岩澤ノ祖母(六十七才)一昨日午前十一時外出農業中脳溢血症ニ罹リ死亡セリ、前回諮問セシ件ニテ回報可成ベク候、余ハ後便ヘ申残候、早々
 
  【解説】「さる1日、金30円を送金したので、きっと受領したことであろう。目下通学しているのか、その状況を詳細に知らせよ。

  紫波町犬吠森の屋号岩ノ澤の祖母(67歳)が一昨日午前11時に、外で農業作業中に脳溢血にかかり死亡した。前回に質問した件を回答するようにせよ。余は後便へ申し残す。早々」という内容。

  岩ノ澤には長一の妹たみ江が嫁いでいる。

  9月15日付の手紙で、父が問い合わせたのは次の項目。

  一、病気再発の恐れがないか。
  一、身体と気分の具合に異状がないか。
  一、未払いのため日松館に対し、どのような申し訳をしているのか。
  一、目下学校へ通学しているのか。
  一、試験を受ける意志があるのか。
  一、通学してないのであれば、毎日どのような過ごし方をしているのか。

  これらにについて、長一は全く答えていないのは、どういうことなのかわからない。(県歌人クラブ副会長兼事務局長)

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