2009年 5月 14日 (木)

       

■ 〈風まかせ〜鉄道さんぽ〉317 佐々木康宏 岩泉線の味わい方

     
   
     
  山の中を走るローカル線の雰囲気を味わえるのが茂市〜岩泉間の岩泉線だ。ただし岩泉までの列車はわずか3往復しかなく、岩手和井内までの区間運転をいれても1日4往復。しかも運転されるのは朝夕にかたよっているので、行程をうまく組まなくてはならない。写真は685Dの車内から撮った押角駅。簡単なホームだけだ。

  押角は1944年の開業。太平洋戦争中だが、釜石の製鉄所へ耐火れんがを運ぶ軍需物資輸送のため。今ではここは横綱級の秘境駅だ。

  周囲は木々に囲まれほとんどなにもない。駅前の道に出るには手すりが片方しかない細い橋を渡る。もとはスイッチバックで配線跡やホームの遺構も草が伸びてない時期だとよく分かる。乗車日の685Dは茂市では15人くらいの乗客だったが一つ目の岩手刈屋で半分ほど降り、岩手和井内で1人、岩手大川で3人、二升石で1人おりてしまい、岩泉で降りたのは数えるほどであった。旅人には味わい深いローカル線なのだが…。
(佐々木康宏)

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