2009年 5月 14日 (木)

       

■ 〈お父さん絵本です〉258 「おでん おんせんにいく」

     
   
     
  大型連休、どちらへおでかけでしたか? 温泉地に恵まれた岩手県民はともかく、都会暮らしの無辜(むこ)の多くにとって温泉とは、電車を乗り継いで、行って、着いて、帰って、ああしんど、というものであります。そう、そしてそれはおでんのタネたちにとっても同じ。でも、イベントとしての盛り上がりはそれなりにあって…。

  主人公は、父・さつまあげ、母・たまご、息子・ばくだんのおでんダネ一家(笑)。連休の行楽先はおんせんランド。おでんわで予約を入れたら、おでんしゃに乗って、さあ出発。

  自ら「D−1(ダジャレグランプリ)」を主宰する作者と、コネタ満載の作画者コンビによる本作は、オールおでんダネの登場人物、随所に織り込まれる珍アイデアで、思わずニヤニヤ。「湯豆腐の湯」「寄せ鍋の湯」「ちゃんこの湯」「お雑煮の湯」「チーズフォンデュの湯」「ラーメンの湯」。絹ごし、木綿、焼き、三者三様の好みが別れる豆腐一家、口数の減らない巻物ワルガキ3兄弟。ネリモノの身で「おしるこの湯」「クリームシチューの湯」へ浸かるの無謀、長風呂が過ぎてほどけた昆布巻きの醜態、3日間だしに浸かりっぱなしで火照った大根の法悦。一泊二日の行楽は、瞬く間に過ぎゆくのでありました。

  【今週の絵本】『おでん おんせんにいく』中川ひろたか/作、長谷川義史/絵、佼正出版社/刊、1155円(税込み)(2004年)

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