2009年 5月 17日 (日)

       

■ 「発熱外来」設置態勢へ 新型インフル国内発生で県

     
  16日夕に開かれた県新型インフルエンザ対策本部連絡員会議  
  16日夕に開かれた県新型インフルエンザ対策本部連絡員会議  
  厚生労働省は16日、海外渡航歴のない神戸市の男子高校生1人が新型インフルエンザに感染していたことを明らかにした。国内で2次感染した可能性が濃厚で、ほかに同じ高校に通う2人に神戸市環境保健研究所の検査で陽性反応が出ている。またこれとは別に大阪府内の高校生も遺伝子のPCR検査で新型の豚インフルエンザに陽性反応を示したと報じられている。県内でも感染防止に一層の注意が必要になった。

 県は国内で海外渡航歴のない新型インフルエンザの患者が発生したのを受け、16日、県新型インフルエンザ対策本部連絡員会議を開き、現状と国の対策本部幹事会の確認事項などを協議した。対策本部は18日に予定される国の対策本部を踏まえて開催し、県の対応を決める。

  県では国から第2段階(国内発生早期)に移行したとの連絡がないものの、事実上は移行したと受け止めている。発熱外来は設置対象病院にいかなる状況にも対応できるよう整備準備を要請する文書を出し、県内12病院では事実上、設置といえる段階を整える。

  県では午前中から本部長の達増知事らと保健福祉部が連絡を取り対応を協議。本部会議の招集も念頭にあったが、政府の幹事会の確認事項から、現時点で県内の情勢に変更がないと判断し、連絡員会議にとどめた。

  会議には副本部長の宮舘副知事も出席。「幹事会の確認事項の中にはこれまでの水際対策に加え、医療体制の整備や感染拡大防止対策を進めることとされている。県としては国の動向を注視しながら、国の取り組みに応じて県としての取り組みをしていく必要がある。それぞれの部で万全の取り組みを」と述べた。

  直近の状況、政府の確認事項を説明。県の内部的な連携について意見交換した。

  副本部長の千葉茂樹保健福祉部長は「海外渡航歴のない方に発生したということで非常に危機感を持っている」と現状認識を示し「今までの対策を継続、強化することと、民間と連絡会議を作っているが、開催を含め官民一体となって取り組みを強化していく必要がある」と語った。

  発熱外来については対象の12病院で設置準備が整っていることを確認。「スタンバイした状況で、いかなる状況にも対応できるようにお願いしたい」として、整備を進めるよう文書で通知した。

  設置と表現しないことについては「国のガイドライン等では設置という言い方をしていたが、きょうの確認事項では整備を進めるという表現に変えており、確認できていないが、整備ということが事実上のスタンバイという状況であれば、お願いしたいと思っている」と国の確認事項に準じて整備という用語を用いたと説明。「事実上は設置という理解でいいと思う」と話している。

  修学旅行などで関西方面に行く学校もあると思うが、確認や自粛要請については「まだ国の方からの確認事項に含まれていない。国から何らかのものが示されてくると思っている。それを踏まえて対応する。県独自の対応は考えていない」と現時点では対応を取らない。

  達増知事は16日談話を発表した。

  「県民の皆様には国や県、市町村発表の情報やテレビ、新聞などの報道に注意しながら正しい情報をご理解いただき、冷静かつ油断のない対応をお願いします。感染予防対策の基本は手洗い、うがいの徹底およびマスクの着用です。心配な点があれば発熱相談センターを設置している最寄りの保健所へ、まずは電話で相談するようお願いします」と呼びかけている。

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