2009年 6月 25日 (木)

       

■ 国体主会場は北上市に決まる 「会長一任」で知事が結論

     
  盛岡市みたけの県営運動公園への開閉会式場誘致を達増知事(右)に訴える谷藤市長(左)  
 
盛岡市みたけの県営運動公園への開閉会式場誘致を
達増知事(右)に訴える谷藤市長(左)
 
  2016年(平成28年)に予定される2巡目岩手国体の県準備委員会常任委員会(会長・達増知事、委員50人)は24日、第6回会合を盛岡市内で開いた。前回結論が持ち越された開閉会式場と陸上競技場の選定について再度審議が行われた。その結果、会長の達増知事に判断が一任されることになり、知事は総務企画専門委員会の答申通り北上市の北上総合運動公園陸上競技場を選定した。盛岡市の谷藤裕明市長らは県営運動公園陸上競技場への誘致を最後まで主張し、複数の委員が県議会での議論を踏まえた決定を求めたが退けられた。

  同日は欠席続きだった達増知事も出席。審議は開閉会式場と陸上競技場の選定1件に絞られ、賛成、反対それぞれの意見が交わされた。審議前には前回委員から要請のあった主会場への人員輸送やユニバーサルデザインの県営、北上両運動公園の比較検討の結果、北上開催に支障がないという報告が行われた。

  達増知事が原案通り北上開催を諮ったが、谷藤市長らが異議を唱えた。

  県市議会議長会長の佐藤栄一盛岡市議会議長は「北上前提で話が進んでいる。50年に1度の岩手国体がお金をかけないだけの理由で決まっていいのか。どうして未来に夢や希望の持てる大会になるよう考えてくれないのか。県議会の動向も踏まえて結論を出すべき」と迫った。

  平沼健県議は「報告を聞けば開催環境はどちらでも可能。財源が大きな背景としてあるが県民の注目事であり可能な限り時間をかけるべき」、県市町村教委協議会長の川村登盛岡市教育委員長は「単なる消化国体、北上ありきでなく、後に批判されることのない決定を」と求めた。

  県商工会議所連合会長の永野勝美盛岡商工会議所会頭は「連合会長としては選定結果で不毛な対立があってはならないと考える。会頭としては盛岡が豊かになれば県内全体の豊かさにつながる。後世代にある程度のツケが回っても、甘受すべきであり甘受されるだろう」と主張した。

  一方、県営運動公園を管理する菊池秀一県スポーツ振興事業団理事長は「県営陸上競技場の1種を堅持する意味が果たしてあるか。県営運動公園陸上競技場は第2種でも今後とも本県のスポーツの殿堂であり続ける」と議案に賛成した。

  勝部修県南広域振興局長は「スケジュールを見ると主会場の選定作業をこれ以上長引かせるのは適当でない。既存施設を最大限活用する簡素効率化を踏まえて考えるべき。専門委の答申も尊重するべきで、本日決定するべき」と述べた。

  鈴木中小企業団体中央会長は「国体開催は県、市町村が力を合わせて努力することが絶対必要。その意味で主会場の決定は常任委員会の総意で決めることとしたい。議論は十分尽くされた。知事に一任で主会場を決め、早く次の段階へ進むべき」と求めた。

  これを受けて達増知事が「会長一任」について諮り、異議は出なかった。知事は総務企画専門委員会の答申や中央団体からの簡素効率化の方針を踏まえ「原案通りいくことにご理解を」と述べ、北上開催を選択した。

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