2009年 6月 27日 (土)

       

■ 生活困窮者の再建を支援 盛岡市が太陽プロジェクト

 盛岡市は、市税などの滞納者のうち生活困窮が原因の市民を対象に、各種生活再建支援事業を通じて解消する「ほほえみと太陽のプロジェクト」に取り組む。お金があるのに支払わない悪質滞納者には毅然と対応し、多重債務やその予備軍的な生活困窮者には必要な支援をして生活再建を図る。これを通じて市民の支払い能力向上、滞納債権の解消につなげる考え。

 滞納債権は市税のほか国民健康保険税、保育料、市営住宅の家賃、上下水道料金など。市では、これらを所管する各部署と市消費生活センター、NPO法人いわて生活者サポートセンターと支援チームを組織。両センターが「くらしとお金の安心相談窓口」を開設している。

  支援内容は、今年度の滞納が2、3回以上続いた市民、前年度以降の滞納がある市民を対象に、税などの催告状に「くらしとお金の安心相談」のチラシを同封。多重債務や生活困窮による滞納の場合には消費生活センターへの相談を促す。

  センターを訪れた段階で家計や生活状況を聞き、それぞれに必要な既存の支援事業を実施し、生活再建を支援する。センターは市民の同意を得た上で滞納債権を所管する部署に情報提供。各部署は徴収業務に活用したり、執行停止の措置が必要か判断する。

  電話や訪問で催告する市民や納税相談を促す市民に対しては生活困窮が滞納理由か注意を払い、消費生活センターに取り次ぐ。休日や平日夜間の納税相談では両センターのスタッフも困りごと相談で聞き取りする。

  各所管部署の職員には多重債務者の実情や債務整理に関する情報提供など、業務の参考になるよう研修を実施する。生活の苦しい市民は催告や来庁には抵抗が強く、滞納者に温かい視線と態度で接するよう全職員に徹底する。生活困窮かどうか見極めるために両センターの活用も促す。

  消費生活センターの吉田直美主査は「生活に困った人はまず税金を滞納する傾向がある。これまでは借金があった場合の事後的な対応だったが、早期に発見し、増加する滞納の拡大を抑えるようできるだけ早く取り組みに着手したい。役所の敷居の高いイメージを払しょくし、本来あるべき役所の姿勢で臨む」と話している。
  取り組み内容は市広報紙7月1日号などで周知する。滞納者へのチラシ配布も実施する。

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