2009年 10月 8日 (木)

       

■ 台風18号に警戒を 今夜、本県再接近

     
  台風18号の通過に備えてリンゴの収穫を急ぐ滝沢村内の農家  
 
台風18号の通過に備えてリンゴの収穫を急ぐ滝沢村内の農家
 
  盛岡地方気象台は7日、本県に近づいている非常に強い台風18号の説明会を開いた。強い勢力を維持しながら北上している。8日夜のはじめころから9日未明にかけて本県に最も接近し、その後は三陸沖を北東に進む見込み。非常に強い風と雨が予想され、警戒を呼びかける。

  台風18号は7日午後2時現在、種子島の南東約170`にあり、1時間に35`のスピードで北北東に進んでいる。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45b、最大瞬間風速は60b。

  今後、強い勢力を維持しながら北北東に進む。本県では台風の接近に伴い、8日昼過ぎから9日朝にかけて東のち西の風が非常に強まり、海上では大しけとなる。7日午後3時現在の予想では内陸で8日朝から注意報級の雨が降り、同日正午ころからは強いところで1時間に約50_の警報級の雨が降る。

  予想雨量は内陸では7日午後6時から8日午後6時までの24時間で200_に達する。その後も雨は降り続き、総雨量は多くなるとみられる。土砂災害、低地の浸水、河川の増水・はんらんなどに注意が必要になる。

  風は内陸では8日朝から9日いっぱいを通して、最大風速は東のち西の風15bの見込み。暴風による施設の損壊、飛散物による負傷、果実の落下など農作物や農業施設の管理に警戒が必要となる。

  盛岡地方気象台の高橋透予報官は「早めに防災対応の準備をするとともに、避難行動は時間的余裕のあるうちに。台風が通過して安全が確認できるまでは、できるだけ外出は避けてほしい。特に港や水路、川などに近づくことは大変危険。台風が通過した後も吹き返しの強い風が吹くので、通過したからといって安全ではないので気象台が発表する情報の確認を」と注意を呼び掛ける。

  非常に強い台風18号が本県にも近づいている。収穫期を迎えた農家では稲刈りや果実の収穫を早めて台風の通過に備えている。リンゴが特産品の滝沢村では7日、被害を少しでも減らそうと一部の農家で早朝から収穫作業が続けられた。

  村内でリンゴと洋ナシ、和ナシの生産をしている農家の男性は、台風の通過時間を逆算して収穫期を迎えているジョナゴールド、紅玉、洋ナシなどの収穫作業を行うという。園内の木には真っ赤に色づいたリンゴが鈴なりの状態。7、8日とも午前4時半から収穫作業を行い、両日で収穫量は約150箱に上るという。

  ナシはリンゴよりも枝と実がつながっている部分が弱く、強風の際に落ちる割合も高いので余計に心配だ。リンゴ園を囲むように防風ネットは設置しているものの今回の台風並みの風になると気休め程度にしかならないという。

  男性も共済には入っているものの、台風が通過すれば被害は免れない。「リンゴ農家でも田んぼでも全員が被害に遭うが、自然のことなのである意味では仕方がない。それでも、できればそれてほしい」と天に祈るばかりだ。

  同じく村内のうわのリンゴ園では、従来から設置している防風ネットのほかは特に台風に備えた対策はとらないという。それでも、パートや家族で毎年この時期に行われる実に太陽の光が当たるようにするための葉つみや玉まわしの作業に追われる。

  同園では91年に台風が通過した際にはリンゴ箱で約300箱の被害にあった。既に紅玉の収穫はある程度終えたものの、主要品種のふじは11月中旬から、王林は10月末からとまだまだこれからが収穫期の品種は多い。上野登さんは「あれくらいでかい台風が来ればだいぶ落ちる。せいぜいそれてくれるのを祈るだけ」と台風通過までは進路情報から目が離せない日々が続きそうだ。

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