2009年 10月 23日 (金)

       

■ インフル流行注意報を県が発令 定点報告数が10人超える

県内で第42週(12日から18日まで)のインフルエンザ患者の定点報告数が12・27人と注意報基準(定点当たり10人)を超え、県は22日、インフルエンザ流行注意報を発令した。今後、さらに流行が拡大する可能性があるため、感染予防に一層、努めてほしいとしている。

  県は、感染の広がりを把握するため県内64の定点医療機関から毎週、患者数の報告を受けている。1定点当たりの報告数が10人を超えると「注意報」、30人を超えると「警報」が発令される。

  県平均では第40週(9月28日から10月4日まで)が4・08人、第41週(5日から11日まで)が5・52人で推移していたが第42週に入り、患者数がさらに増えた。

  保健所別では花巻保健所管内(管内定点当たり22・00人)、盛岡市保健所管内(同18・91人)、県央保健所管内(同18・00人)、北上保健所管内(同14・40人)、奥州保健所管内(同10・00人)が流行注意報発令基準値を上回っている。

  県では感染がさらに拡大した場合の診療時間の延長や夜間診療所の医師の増員、休日当番医の増設などの検討も各医療圏域に依頼しており、状況を見極めながら対応していきたいとしている。

  感染予防策として▽手洗い、うがいの励行▽発熱、せき、頭痛など症状がある場合は早めに学校や仕事を休む▽インフルエンザが疑われる場合は医療機関に事前に連絡しマスクを着用して受診する▽念のための検査目的での外来受診は控える▽軽症者は平日の昼間に受診する▽呼吸困難、意識がもうろうとしているなど重症化の兆候が見られる場合は速やかに医療機関を受診する▽他人への感染を防ぐため、症状が出た日から8日目または症状が改善して2日目までは自宅に留まる-などを呼び掛けている。

     
  養護教諭ら学校保健の担当者を対象に開かれた新型インフルエンザ対策研修会  
 
養護教諭ら学校保健の担当者を対象に開かれた
新型インフルエンザ対策研修会
 
  インフルエンザ流行に関する詳しい情報は国立感染症情報センター、県感染症情報センターのホームページでも閲覧できる。

 新型インフルエンザの感染拡大を受け県教委は22日、県内の小中学校や県立学校、市町村教委の学校保健担当者らを対象にした研修会を盛岡市で開いた。県内の感染状況や予防対策を改めて説明。正しい情報をもとに、共通認識を持って対応するよう呼び掛けた。

  研修会には養護教諭ら県内から約200人が出席。法貴敬県教育長は「冬場に向かい新型と季節型の両方のインフルエンザの感染増加が見込まれる。受験など進路対策も例年とは違う対応が求められる。家庭や学校と連携し対策を進めてほしい」とあいさつした。

  県新型インフルエンザ対策専門委員で岩手医科大附属病院医療安全管理部感染症対策室長の櫻井滋氏が講演。「ウイルスは鼻や口などの粘膜から体に入る。手洗いは首から上に触る前と後が有効」「マスクは性能よりも使用方法に注意して」などと具体的に助言した。「冬休みをすべてつぶしたら、どのぐらい休校が可能かなど、感染拡大の予測をもとに検討しておく必要がある」と危機管理の重要性も強調。「厚労省のホームページなどを活用し正しい情報を得ること。医療機関がまひしないよう感染が広がるスピードと規模を抑制していくことが求められる」と訴えた。

  県教委などによると、インフルエンザの感染拡大で閉鎖措置を取った学校は11日から17日までの1週間で75校。今週は既に140校を超え、感染拡大が続いている。県内の多くの高校では11月から12月にかけて修学旅行を予定しているため、生徒や家族が発症した場合の対応、旅行の中止・延期に伴うキャンセル料の負担や旅行保険の補償内容の確認なども指示した。

  研修会に参加した市町村教委の担当者の一人は「既に学校や家庭への情報提供はしているが、さらに連携を強め、しっかり取り組んでいきたい」と話していた。



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