2009年 12月 28日 (月)

       

■ 〈芸能ばんざい〉18 飯坂真紀 山祇神楽

     
  山祇神楽「山の神舞」(雫石町)  
 
山祇神楽「山の神舞」(雫石町)
 
  神様が年を取るとは不思議だが、12月になるといろいろな神様の年越し(又は年取り)がある。

  代表的な一つが12月12日の「山の神の年越し」で、昔から県内外の広い範囲にわたって行事が行われてきた。

  今でも雫石町大村では、林業を仕事にする人たちはこの日は仕事を休み、地元の山祇(やまづみ)神社に集まって神楽による三拍子で拝んだ後、会食をするならわしだと聞いて感動した。ちなみに山祇神社は「おおやまづみのみこと」、すなわち山の神を祭る神社である。

  こんな話をしてくれたのは、この山祇神社を本拠地としてきた山祇神楽のお一人。他の土地から来た彼は、12月12日になるとどの家でも朝からもちをつくので始めは驚いたそうだ。

  山祇神楽は平均年齢の若い団体でまとまりがよく、先ごろもしばらく途絶えていた「山の神舞」を復活させるなど活気がある。山祇神社をはじめ町内の神社に神楽を奉納するのみならず、地元の「厄病まつり」に参加したり、この山の神の年越しにかかわったりと出番は多い。それだけ神楽が地元に密着しているということだろう。

  今年の12月12日に行われた山の神のお年越しは特別バージョンだそうだ。神社の一部を改築したため、建物の安全無事を祈る「柱固め」という儀礼を併せて行うのだ。四方を悪魔払いし、「山の神舞」も奉納するとのこと。

  この記事が掲載されるころはそのお祭りは終わっているだろうが、山の神様が満足して、大みそかの人間の年越しを見守ってくださることを祈る。

  【山祇神楽の年間の予定】山祇神社例大祭(9月12日)、柿木神社例大祭(4月11日、9月11日)他町内の祭礼、芸能祭など。

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