2010年 1月 8日 (金)

       

■ 盛岡ブランドで経済効果 盛岡市推計は年2億円

     
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  盛岡市は、盛岡ブランドの経済効果を今年度、約2億円と推計した。新聞・雑誌、テレビで取り上げられた広告効果や盛岡ブランド認証商品の売り上げなどは含まれていない。盛岡ブランドの取り組みを開始したのは06年。この間に約1億4千万円が事業費として投入されたが、差し引きするとこれまでの4年間で相当量の経済効果があったと盛岡市は見積もっている。来年度にも波及効果を含めた投資効果を評価する。

  市ブランド推進課は盛岡ブランド4つの主要プロジェクトとその他の5分野でそれぞれ効果額を算出した。

  まちなみ景観プロジェクトは、鉈屋町・大慈寺町地区を中心とする町屋群を保存活用するための改修費が国土交通省「街並み環境整備事業」の採択を受けた。補助を含む改修費は10年間で約7億円と試算されており、単年度の効果額を平均7千万円と推計した。

  各分野のイベントの効果額では「観光消費額」を採用。県の08年度観光動態調査に基づき日帰りが1人当たり1日4043円、宿泊が同じく1万1757円とし、参加者数や来場者数で計算した。

  例えば、旧暦の雛(ひな)祭りでは2日間の来場者実数8千人全員を日帰り客として、これに4043円を掛けて3234万円とした。北上川ゴムボート川下りでは参加者のうち県内1998人を日帰り、県外264人を宿泊で計算した。

  特産品ブランド認証プロジェクトでは盛岡デーに出品されたブランド認証商品約20品目の販売売上額をまとめた。今年度は沖縄県、広島県、埼玉県、東京都、神奈川県5会場で開かれた。昨年11月27日から30日の沖縄県では過去最高額6400万円を売り上げた。

  盛岡ブランドの視察に訪れた地方議員数も直接効果として観光消費額で算出。08年度は134人で春、秋には毎週視察があった。今年度も100人を超える見込みだという。

  これらの合計が2億38万円になる。石川啄木や宮澤賢治関係の各種出版物の販売売上、もりおか映画祭の観光消費額などが未計上で少なく見積もった額ともいえる。全国紙の記事掲載、盛岡デー開催地で配られるチラシなどを通じた広告効果、ブランド認証品(129事業所170件)の売上上昇率など波及効果も含まれない。

  同課の計算でいけば、事業が具体化した06年度から今年度まで4年間の経済効果額はおおむね約8億円と推計される。過去3年間未実施の事業や盛岡デーの売上平均でいけば単純に09年度分の4倍の額にはならない。

  このため同課は2010年度にブランド認証を受けた事業所を対象に調査を実施。収益の向上など波及効果も分析する考え。

  これまで投入した予算は事業費ベースで06、07年度がそれぞれ約2500万円、08年度が約4400万円、今年度が約4900万円だった。

  谷藤裕明市長は5日の会見で「取り組みの成果や経済効果はプロジェクトが多方面にわたり、項目ごとに多様な評価がある。長い年月かかって効果の現れるものもある」と説明。効果額や観光入れ込み数のように、数値化できない性質や市民意識の変化も成果や効果ととらえている。


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