2010年 3月 19日 (金)

       

■ 〈尚子さんといっしょ〉28 高橋龍児 盛岡まち並み塾のすてきな面々

 「盛岡まち並み塾」の事務局長の渡辺敏男先生の本業は建築家であり岩大の講師である。まじめだが冗談も分かる人で、テレビにしょっちゅう出てくる。
  東京の古い街なみをぶっ壊してビル建てたことを反省し、盛岡へ移り住んで盛岡の古い町並みと建物を守るために仕事している。

  この先生が町内をうさんくさそうな2〜3人の男と一緒にアチコチ指差しながら歩いてるのを見つけ、
  「先生!なんの悪さたくらんでるの」と軽口をたたくと「またそんなこと言って」と笑って答える。

  この先生の秘書みたいなことを隠れアジトである鉈屋町の「八百倉邸」でやっているのが、前に書いた石田朋子さんで、
  “九戸出身の大学出たての見習い”と悪口言ったらさっそく抗議され、
  「私は盛岡出身だって言ったでしょう。それから大学出てからもう10年もたつのよ」という。
  「盛岡美人のタイプじゃないので九戸美人のほうかと思っちゃった。それから10年といってもまだヒヨコみたいなモンだ。私なんか78年卒だぞ」と言ってやった。だがカラっとした性格なのでもうそれ以上文句言ったりしない。こういう思いやりのある女性はいいなあ。私にとってはかわいい娘みたいなもんだ。

  尚子さんにこのこと話すと、
  「相手はメイワクしてるんだからヤメなさい」と怒られた。
  いつも「朋ちゃん」と呼んでるが昨日、町内で合コンやるから来ないかと誘った。まあ、私だって日ごろの罪ほろぼしぐらいは考えてるんだ。もっともあともう一人の女性をどうしたら誘えるか考えあぐねている。

  朋ちゃんは私も文章書いてる「いわて瓦版」を表アジトである大慈清水のお休み処に置いてくれるよう手配してくれた恩人でもあり、おかげで毎号ほとんど売り切れ(もっとも月一回発行のフリーペーパーだが)となる。

  ついでに盛岡劇場にフラリと寄って、受け付けのおねいさんを「脅して」ここにも置いてもらうことになった。鉈屋町のことを書いたのが載ると新聞配達よろしく20部ほどポストインして歩くと、すぐに反響が返ってくる。古くからの住人は、「よく昔のことおぼえてるなァ。懐かしかった」新しい住人は「この町内って昔は商店街だったんですね」と言ってくる。

  町内にはもう一人、面白いおとっつあんが住んでいる。ちょうど隠れアジトの向かいあたりに家があり、朝早くコンビニでスポーツ新聞とたばこ買いに行って首に手ぬぐい巻いて玄関の前で日がな一日、たばこ吸いながら外を見ている。聞くと一日百本は吸うそうだ。「体に悪いから減らした方いいよ値上げするし」というと「そうだねえ、でも楽しみはコレだけだから」

  帰りに燃えないゴミから皿なんかのガラクタ持って帰ろうとしたら尚子さんにしかられた。


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