2010年 3月 20日 (土)

       

■ 盛岡のたばこ製造終わる 閉鎖のJT盛岡工場で最後の製品出荷

     
   JT盛岡工場から送り出された製品の最終出荷であいさつする母袋工場長  
   JT盛岡工場から送り出された製品の最終出荷であいさつする母袋工場長
 
  盛岡市みたけ2丁目のJT盛岡工場(母袋秀昭工場長)で19日、最後の製品が出荷された。1905年から105年間にわたる盛岡でのたばこ製造にピリオドを打った。1972年から操業し、盛岡市内では最大規模の工場だったが、昨年4月に同工場の廃止を発表した。約120人の従業員は6割が希望退職、4割が他工場などに配転する。葉たばこの購買部門は存続し、工場の跡地利用のめどは立っていない。

 JTは喫煙者の減少など厳しい経営環境を受けて全国の生産拠点を整理合理化しており、全国9工場のうち盛岡、小田原、米子の3工場が対象となった。

  19日は工場の荷受け場で、最後の製品となった「キャビン・マイルド・ボックス」「キャスター・ワン・100s・ボックス」12万8千個がトラックに積載された。最後の箱には「真心を込めてお届けします」と飾り付け、約100人の従業員が見守る中、フォークリフトでトラックの荷台に乗せ、拍手で送り出した。

  母袋工場長は「きょうは天気がよく岩手山も最後の出荷を見守ってくれている。37年間この地でわたしたちと先輩が真心を込めて送り出してきた製品の最後。これで物作りの使命は終わる。岩手山とともに見送りたい」とあいさつした。

  盛岡工場は1905年(明治38年)に盛岡駅前に開設された盛岡煙草製造所に歴史をさかのぼり、1926年(大正15年)に盛岡市上田に移転。1949年から日本専売公社盛岡工場となった。1972年に現在地に移転した。

  母袋工場長は「長年、わたしたちが真心込めて作った製品の出荷をやめるのは非常につらい経営判断だったが、会社の存続のため決断した。これだけの土地でやってきたことは住民の皆さんのおかげ」と話し、地域の支えに感謝した。

  今後の跡地利用については「この土地の中にたばこを作って出荷する機能と葉たばこ買い入れの機能がある。たばこを作る機能はなくなるが、葉たばこ農家から買う機能は残る。葉たばこを買う機能を敷地の一部に集めて建てる。それが終わると必要のないところは取り壊して売却の予定。こういう景気状況なので県や市と調整しながら売却を進めたい」と話した。


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