2010年 8月 24日 (火)

       

■ 〈夜空に夢見る星めぐり〉262 八木淳一郎 東八幡平の星空

     
   旧暦7月7日、こと座のベガ(織り姫星)=右上の大きな星。わし座のアルタイル(彦星)=左上の大きな星。間には天の川が流れているが、風の強い夜でちぎれ雲が次々に吹き飛んでいった。(8月17日午前1時、玉山区岩洞湖)  
 
 旧暦7月7日、こと座のベガ(織り姫星)=右上の大きな星。わし座のアルタイル(彦星)=左上の大きな星。間には天の川が流れているが、風の強い夜でちぎれ雲が次々に吹き飛んでいった。(8月17日午前1時、玉山区岩洞湖)
 
  ある団体さんから依頼された東八幡平の県民の森でのスターウォッチングのお手伝いは、8月13日の午後7時からというものでした。ちょうどお盆のとき、ということに間近になって気付いたものの、もはや期日の変更はできません。というのも、私どもお手伝いする側の人員確保が危ぶまれたのです。実際、ほとんどの仲間が都合がつかないとのことであせりました。それでもどうにか3人が行けることになり、ほっと胸をなでおろしました。一方、お客さんの方はというと、夏休みということもあり、しかもそれこそちょうどペルセウス流星群がみられる期待も重なって、予約と当日飛び入り合わせて30人以上と、なかなかの盛況でした。

  室内でこよいの星空案内人の紹介と、どんな星座や天体が見られるかのレクチャーがあって、歩いて2、3分の県民の森の駐車場に集合です。空を見上げると、あいにくまだ青い部分と雲があり星は見えてきません。盛岡市内ですとその時刻には一番星の金星が見えるのですが、小高い山に遮られて見ることができません。暗くなるにつれて雲の量も多くなってきたのが気掛かりです。けれども、高原の空にはひと足先に秋の気配が滞ってきているのでしょうか、雲がうろこ状に途切れ途切れになってそこから空が広がる、の操り返しです。その都度北の空が晴れわたったり、次は南の空が、そして天頂が、というように星空が現れてくれました。雪が去った後の空は、さすがに東八幡平の大気の透明度の良さが発揮されて、天の川はもちろんのこと肉眼の極限である6等星までしっかりと見えてきます。居合わせた方々は人工衛星も3つも見ることができましたし、流れたあとに痕(こん)と呼ばれる煙のようなものを残すものなどいかにもペルセウス流星群らしい流星もたくさん目にしました。

  望遠鏡を使っての、はくちょう座のアルビレオや北斗七星のひしゃくの柄にあるミザールとアルコルなどの二重星、ヘルクレス座の球状星団、ケフェウス座のガーネットスターなどさまざまな天体を満喫することもできました。星空案内人の駄じゃれや親父ギャグなどにも耳を傾けてくださるお客さんたちの優しい人柄が、悪天候の予報にもかかわらずこうした楽しい星空を呼び込んでくれたものと感謝しつつ、午後10時過ぎ、案内人一同山を下りたのでした。
(盛岡天文同好会会員)


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