盛岡タイムス Web News 2010年 12月 5日 (日)

       

■ 風雨を突いて青森開業 東北新幹線全線開通

     
  くす玉を割って青森行きの初列車を見送る出発式の参加者  
  くす玉を割って青森行きの初列車を見送る出発式の参加者  
  東北新幹線は4日、八戸|新青森間の開業で、東京駅から675`が全線開通した。盛岡駅では同日午前6時54分発の「はやて93号」が新青森駅行きの初列車となり、関係者約50人が参列して出発式を行った。この日は荒天のため新幹線遅れや運休が相次ぎ、下りの「はやて」は風雨を突いて青森を目指した。

  出発式では大宮神楽を奉納。JR東日本の石司次男副社長が「東北6県の県庁所在地を結ぶネットワークができた。八戸|新青森は1998年の着工から12年かけて、関係者の努力で完成した。盛岡と青森がとても近くなり、53分で結ばれ、八戸乗り継ぎより大幅に短縮した。青森県との交流が活性化し、東京と青森間の開通には大きな意義がある。東北地方には温泉、自然、温かいおもてなしがあり、観光立国を目指す中で海外からのインバウンドをはじめ力を入れていく中で、力強い材料として世界に発信していきたい」とあいさつした。

  岸谷克己国土交通省東北運輸局鉄道部長、上野善晴副知事、谷藤裕明盛岡市長、椎根雅道鉄道運輸機構理事が祝辞を述べた。上野副知事は「盛岡と青森だけでなく日本全国の交通ネットワーク整備のうえから大きな意義がある。北東北の一体感、産業、観光振興に重要な効果をもたらす」、谷藤市長は「来年3月にはE|5系はやぶさの車両が入り、全国高総体、平泉の世界遺産の可否、デスティネーションキャンペーンなど北東北が全国から注目され、多くの人が訪れる」と地元から期待した。

  佐藤年男駅長が出発進行。元持勝利盛岡商工会議所会頭、小苅米淳一岩手経済同友会代表幹事らがくす玉を割り、川村裕副市長の音頭で万歳三唱して列車を見送った。

  盛岡駅から新青森駅まで乗車する紫波町の藤原雅夫さんは、「青森に行くときは荷物があると車で行っていたりしたが、きょうは新幹線で行ける。妻はよく乗ると思う」と話していた。

  この日は昼から東北南部で強風が吹き、上り12本、下り10本の計22本に最大175分の遅れが出て、上下各4本計8本が運休。約1万7千人の足に影響が出た。

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