盛岡タイムス Web News 2011年 3月 20日 (日)

       

■ 放置自転車を沿岸へ 県商業組合が修理、まず50台

     
  沿岸などへ送る放置自転車を修理するボランティアたち  
 
沿岸などへ送る放置自転車を修理する
ボランティアたち
 
  今、できることを-。県自転車二輪車商業協同組合(安部一夫理事長)と関係団体は19日、盛岡市本宮地内で沿岸被災地などに送る放置自転車を修理した。組合から申し入れを受けた市が所有する自転車を無償提供。約50台を確保し、20日にも沿岸などへ輸送予定。インターネットの交流サイトなどを通じ、ボランティアが多数集結。内陸からできる支援に汗を流した。

  市では違反駐輪により、撤去告知後6カ月以内放置した自転車を処分している。組合は18日、この放置自転車を修理し、使用可能なものを沿岸被災地域や市内の医療従事者、福祉施設へ配布すると市に申し出た。県サイクリング協会やNPO盛岡自転車会議のメンバーが修理の協力を買って出た。

  地震発生以降、流通がストップし、ライトやチェーン、ベルト、サドル、ベルなどの部品は入手しづらくなっている。それでも保有する部品などを集めて交換。市所有132台の中から約50台分が使用可能になった。

  作業は19日午前10時の開始から正午までに30人以上が参加。斎藤純自転車会議代表が交流サイト「ミクシィ」で呼びかけたのに応じ、ボランティアの若者らが多数詰めかけた。自転車の汚れをふき取るなど、自分たちにできることで協力した。

  岩手大学農学部博士課程1年の鎌田晴己さん(23)は「ミクシィで情報が広まっている。自分にもできることはある。内陸は生活がちょっと不便なだけで元気があり余っている。現地に行きたいが、ここでできることをしたい」と話していた。

  雫石町から電車で駆けつけた男子高校生(1年)は「家にいてもごろごろしてるだけ。役立ててほしい」と父親(52)と組んで修理。父親は「できることは限られているが、自分の生活の中でできることがある。廃品同様でも使えるものがある」と精を出していた。

  自転車会議事務局の加藤昭一さんは「当初5人で作業と思っていた。みんなが何かしたいと思っている」と、笑顔がこぼれた。物資のない沿岸へは、空気入れや荷縄などを調達して届けたい考え。


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