盛岡タイムス Web News 2011年 3月 25日 (金)

       

■ 子どもに震災ストレス 県立大学で学内保育

     
  県立大で行われている学内保育(22日)  
 
県立大で行われている学内保育(22日)
 
  滝沢村の県立大学で教職員らの子ども対象の学内保育が31日まで行われている。巨大地震・津波に伴う燃料不足などで保育園が休園したり、子どもが「震災ストレス」を抱えたりした。このため社会福祉学部の小川晃子教授、井上孝之准教授が実施。沿岸被災地の子どものための2次避難も検討している。

  22日現在で2歳児から小学4年生までの子ども13人が登録。地震以降、燃料・物資不足で保育園が休園し、保護者がマイカーで保育園まで連れていけなくなった。地震のストレスが子どもにあり「一人で家に置いておけない」との声も出ていた。

  このため社会福祉や保育が専門の小川教授と井上准教授が学内保育に踏み切った。同学部の保育士資格取得中の学生ほか他学部から約30人がボランティアを買って出た。もともと保育の授業に利用するプレイルームで18日から保育を始めた。

  子どもを預けている総合政策学部の小地沢麻樹実習助手は「自宅からはバスで通勤しており、一時は保育所との連絡も付かない状態で大変だった。両親に預かってもらったり、大学に連れてきていた。とても安心です」と話す。

  ボランティア・リーダーの石井尚子さん(社会福祉学部3年)は「子どもたちはいつもの保育園や小学校と違う場所で楽しんでいるよう。自分たち学生も今後の予行演習になる」と面倒を見ていた。

  井上准教授は「沿岸出身で帰るところがない学生もいるが、学生同士や子どもと関わり、勇気づけられている面もある」という。

  小川教授は「これは緊急避難措置。子どもが預けられず職場を休む人も多いと聞く。被災地でストレスを抱える子どもたちの2次避難について大学として対応していきたい」と説明する。

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