盛岡タイムス Web News 2011年 4月 4日 (月)

       

■ ボランティア9400人が活動 ふれあいランドにセンター

     
  盛岡市のふれあいランド岩手内の県災害ボランティアセンター。職員が各地の災害VCと電話でやり取りしながら対応に追われている  
 
盛岡市のふれあいランド岩手内の県災害ボランティアセンター。職員が各地の災害VCと電話でやり取りしながら
対応に追われている
 
  被災地のニーズとボランティアの橋渡しをする災害ボランティアセンター(VC)は1日までに、避難者を受け入れている内陸地域を含め県内12市町で始動している。被災地の状況がまだ安定しないため、VCでの橋渡しは県内ボランティアが中心だが、これまでに物資の仕分け、炊き出しなどに延べ9400人(県社会福祉協議会のまとめ)を超えるボランティアが活動した。各地のVCを総括する県災害VC(盛岡市三本柳ふれあいランド岩手内)は、問い合わせの多い県外からのボランティア受け入れも4月上旬の開始を目指して準備を進めている。

  本県の災害VCは、全国の社会福祉協議会、中央共同募金会を事務局とする災害ボランティア活動支援プロジェクト会議の支援を得て活動。職員67人が派遣され、盛岡の県社協を総括、遠野、宮古、久慈3市を拠点とし、被災地へボランティアや必要資材を手配する体制を整えた。

  各市町村の災害VCは、物資仕分け、調理、清掃、子どもの世話など必要に応じてボランティアを募集。県災害VCでは食料や宿泊先、被災地までの移動手段などを自分たちで手当できる自己完結型のボランティア団体に限って支援の申し出を受け付け、被災地に派遣している。

  炊き出しボランティアの例では、ボランティア団体の活動人数、活動希望日、配食数、資材、水、ゴミ処理の状況などを確認。被災地のニーズと調整して活動してもらう日、場所を決める。このため、通常、派遣までには2日以上かかるという。鶏肉が大量にあり鍋料理を提供したいというグループに、ニーズに合わせて、唐揚げ提供に切り替えてもらった例もあった。

  県災害VCによると、ボランティアの希望は多いが、闇雲な受け入れは返って混乱を招く。被災地は燃料や食料が不足しがち。がれきの撤去も進まず危険なところも多い。ボランティアの力は今後、さらに重要になるが、現地のニーズをきちんと把握した上で、適切な時期に受け入れを開始したいという。大規模な活動が求められる場合は、被災市町村の要請に基づき県内外にボランティア募集を呼び掛ける方針だ。

  自己完結型ボランティア団体として遠野を拠点活動している、天理教災害救援ひのきしん隊岩手教区隊は3月19日から毎日50人規模で、支援物資の運搬、炊き出し、棺の組み立てなどに協力している。及川實顧問は「われわれは毎年、災害救援のための訓練もし、必要なテントなども準備して被災地に入っている。現段階では信頼の置ける地域のボランティアに限っての受け入れという判断は妥当」と話す。

  県社会福祉協議会ボランティア・市民活動センターの根田秋雄所長は「災害ボランティアは宿泊や食事の手配は自身でしてもらうようお願いしている。くぎを踏み抜かない丈夫な靴、活動にふさわしい服装などは自分の責任で用意して。被災地の意向に添った行動が求められる」と話している。

  災害ボランティアに関する問い合わせは県災害VC(電話019-637-7594)へ。

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