盛岡タイムス Web News 2011年 4月 12日 (火)

       

■ 〈東日本大震災津波〉釜石市の避難所で知事ら黙とう

     
  震災発生時刻に避難所で黙とうをする達増知事ら  
 
震災発生時刻に避難所で黙とうをする達増知事ら
 
  東日本大震災津波の発生から1カ月を迎えた11日、被災地の避難所などで慰霊の黙とうが行われた。釜石市甲子町の県立釜石高校には達増知事が訪れ、避難者とともに黙とう。「県民みんなで力を合わせ希望に向かって一歩ずつ復興に取り組んでいく」と「がんばろう!岩手」宣言も読み上げた。

  現在も129人が避難している同校体育館。震災発生時刻の午後2時46分、1分間の黙とうが始まった。鳴り響くサイレンの中、直立してじっと目を閉じる避難者、布団の上に正座して手を合わせて祈る避難者。思い思いにこの1カ月を振り返り、犠牲者の冥福を祈った。

  津波で兄弟が行方不明の釜石市箱崎の浜田マサさん(77)は「出るのはため息ばかり。終戦よりもひどい。長かった」と1カ月を振り返った。前日には亡くなった友人の納骨に行ってきた。「黙とうをしても生きては来ないが、一つでも供養になれば」と友達と兄弟のことを思って黙とうした。

  「11日で気持ちは止まっている」と話すのは、津波に流され屋根の上で一夜を明かした釜石市鵜住居の前川善吉さん(62)。市内でも被害が少ない地域では日常の生活が戻りつつあるが、まるで自分とは別世界のような感じがするという。目を閉じた黙とうの1分間に「やっぱり兄貴たちの元気なときの姿が、頭を回っていた」と亡くした肉親を悼んで頬を濡らした。

  避難者と話した達増知事は、仮設住宅を含めた住まいの確保や水産業の復興への期待が高かったと説明。「行政一体となって被災者一人ひとりに寄り添うやり方が必要。県は広域性、専門性の観点から保健関係のチェックや教育関係の支援を特にやっていかなければ。避難者の生活再建も市町村、国と力を合わせて取り組む」と話した。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします