盛岡タイムス Web News 2011年 4月 16日 (土)

       

■ 〈不屈の意志〉がれき撤去に必要とされる特殊車両 東和本社の久慈社長に聞く 

 盛岡市川目にある盛岡中央工業団地。久慈俊幸理事長(62)に東日本大震災津波で同団地組合、自社の東和本社が受けた影響や今後の対応などを聞いた。

  -組合への影響は。

  久慈 大震災から3月末までは製造や営業に必要なガソリンや重油などが不足し、通常の生産ができない状態が続いた。その間各社では、それぞれの状況による生産調整を行った。生産規模を大幅に縮小するなどの社も。当団地には14社、約600人が働いているが従業員の半分は自宅待機した。

  -大震災から1カ月が経過したが、現状は。

  久慈 現在は各社とも全員出社しており、ほぼ通常業務に戻っている。しかし全体としては生産も営業もまだ7割ほどの状態で売り上げ状況は厳しい。業種によりまちまち。食品関連は買いだめの影響が出ており消費が鈍い様子。印刷関連は紙不足と広告など受注減が続き厳しい。木材加工は沿岸部への資材の配送などで忙しくなっている。

  -今後の対応は。

  久慈 各社それぞれの経営計画に沿って営業を進めているが、売り上げの大幅ダウンや当面の資金繰りが厳しい会社も出てきた。デフレと震災のダブルパンチ。金融面の融資などが必要となろう。組合としての借り入れはしないが個別企業が対応できるよう地場の金融機関との相談会などは開きたい。600人の従業員の生活を守るためにも。団地造成費などの支払いは既に完了しており土地・建物はいずれも自社物件。

  -東和本社の動きはどうか。

  久慈 当社は特殊車両のメンテナンスと代理店販売が中心。盛岡工場のほかに水沢工場、二戸工場がある。大震災で特殊車両のメンテナンスの仕事が増えた。三陸沿岸部での仕事がほとんど。災害地は復旧作業中で緊急措置の仕事が多い。倒壊した電柱を直すための電柱整備車や配線車、高所作業車などが急ピッチで作業を進めている。がれきの撤去作業が多く、まだまだ初期段階の応急措置。整備が必要な車両が多くなるためメンテナンスの仕事が求められる。

  -今後、どのような対応をするか。

  久慈 復旧は始まったばかりで仕事も増えよう。整備不良のとき、部品の調達が欠かせない。まだ幾分、物流面の影響を受けるので速やかな調達が課題。被災地にはまだがれきが多く、当社のスタッフの安全を第一に考え、仕事に全力を注ぎたい。再生に向け長い仕事になる。
  (大森不二夫)

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