盛岡タイムス Web News 2011年 4月 16日 (土)

       

■ 〈潮風宅配便〉35 草野悟 避難所の独り遊び 

     
   
     
  どうも年をとりますと、こういうシーンにグッときてしまいます。ある避難所を訪れたときに偶然見つけた天使です。支援物資の中から顔を出してきました。1、2歳くらいのお嬢ちゃんです。まるで桜の妖精のようです。

  広い体育館の中には布団に入って寝ているおじいさんやおばあさんがたくさんおりました。少し寒い日だったので布団の中が一番暖を取れるのかもしれません。

  この子のご家族らしき人たちはおりましたので、やや一安心です。静かに独りで遊んでました。ダンボールも遊び道具のようです。この子が大きくなっても、たった1、2歳くらいでも、このつらい大震災は脳裏に残っているのでしょうね。胸が苦しくなります。

  仮設住宅が急ピッチで建設されています。でも計画の2割程度ですからこの子の家はまだ先かもしれません。広くて安心できる用地が少ないのが原因です。

  でも、きっとできます。待っててくださいね。

  1カ月たった現在、沿岸に向かう道路は混雑しています。建設資材を積んだ車、自衛隊さん(今回から感謝を込めて『さん』をつけてます)や各地から応援に来たパトカーさんや他県ナンバーの車などです。

  一刻も早く復旧しようと被災地は多くの人たちであふれています。また多くのボランティアさんも現場で活躍しています。現場に行けない方々も一生懸命祈っています。小さな力、大きな力、みんなまとめて「岩手の力」です。この子がたくましく生きていけますように。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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