盛岡タイムス Web News 2011年 4月 24日 (日)

       

■ 〈東日本大震災〉経営者が津波体験談 県中小企業家同友会、復興へ知恵を出し合う

 企業と雇用・地域を守るための緊急例会(主催・県中小企業家同友会)が23日、盛岡市繋の清温荘で開かれた。県内の経営者ら約60人が参加し、東日本大震災津波の体験談を語り合い、同友会の互助精神による地域の復興を目指した。

  陸前高田市の高田ドライビングスクールの田村満社長は、被災地から同友会の支援に感謝した。「陸前高田がメジャーになる良いチャンスだ。街をどうするか考えると下に家を作るのは難しい。高田はあのまま保存して将来は世界遺産にしたらいいのでは。国が平場を買い上げて住民は上に住む。今まで高田など見向きもしなかったような人が高田に来ているから、防災の国際シンポを開ける街にしたら良い。もっと自然に対して畏敬の念を持とう。原発を見ると、あれは作った人間が自然をないがしろにした結果だ。自然に畏敬の念を持つ世界遺産にしよう。全部は無理なら真ん中を保存して、周りは公園農場にする。道路は4車線にして津波のときはすぐ高台に逃げられるようにする」と提言した。

  津波のときの状況について「車で逃げる人を誘導していて流された人がいた。車で逃げたらすぐ渋滞して動けなくなり、皆流された。あのとき渋滞の反対側の車線は空いていたそうだ。そういうときまで規則を守る日本人には難しいかもしれないが、機転を利かせられなかったのかとも思う」と述べた。

  「今の高田には雲上の人たちが来て、わが社を訪ねてくる。国連の人が4人で来て、何が必要か聞いてきた。国連の人たちがテントを張るのを見ていて、われわれなら1日でやるのを2日かけてやっていた。東大の先生方もたくさん来ている」と話した。

  「今はみんなと一緒にアイデアを出して工夫するのが楽しい。みんな東大を出た官僚よりは頭が良いと思う。今は新事業を作るチャンスだ。岩大と連携して考えたい。原発を見ると電気が大切だから、ソーラー発電で昼に水を揚げておき、夜はゆっくり流してその力で発電するとか、高台に家を作って下水力で発電する」とアイデアを出した。

  義援金の使途について「2千億、3千億の基金を作って無利息、無担保、無保証で各企業に貸し出してほしい。一家ごとに分配していればあっという間になくなる。仕事、雇用を切ってはならない。1年後に失業保険が切れたあとのことが心配だ」と話し、経営者としての責任感を訴えた。

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