盛岡タイムス Web News 2011年 5月 2日 (月)

       

■ 〈不屈の意志〉ドンドンアップ・岡本昭史社長 古着5555dの支援運動

     
  古着による支援を語る岡本社長  
 
古着による支援を語る岡本社長
 
  古着販売のドンドンアップ(盛岡市)岡本昭史社長に、東日本大震災津波に伴う対応と、アパレルによる支援策を聞いた。同社は四国、北陸まで約60店舗の「ドンドンダウンオンウェンズデイ」を展開。今回の震災では全国に呼びかけて「古着5555d回収大作戦」を実施して被災地を支援している。原発事故の影響で福島県南相馬市の店舗が閉店するなど被害は少なくなかったが、古着のスペシャリストとして被災者の衣食住の一角をサポートする。

  -震災による店舗への影響は。

  岡本 店の損傷はそれほどなかったが、周りが打撃を受けたのは福島県南相馬のイオンの中の店。原発問題で避難勧告が出て皆、避難した。従業員は南相馬から出なければならず、山形、千葉、新潟などちりじりに避難し閉店することになった。盛岡では渋民店の被害が大きく1カ月くらい閉店した。完全閉店は仙台駅前と南相馬。

  -古着回収5555dの内容は。

  岡本 古着屋の僕たちに何ができるのか、震災直後から岩手県に問い合わせた。防寒着が必要だろうと沿岸部に3月13日に冬物衣料を1千着用意し何回かに分けて運んだ。そのあと映像を見るにつれてさらに支援が必要と思った。民間企業なので無尽蔵にどんどん在庫を持っていくのは難しいので、全国から寄付を募り被災地にしっかり届ける。

  5555dは古着支援で「ご縁」と「5円玉」にかけた。古着と笑顔を5円でつなぐ意味を込めて5555dを回収したら、1`あたり5円を赤十字を通じて寄付する。2775万円の義援金がバックできる。岩手の民間企業として1番大きな力で役に立てる方法。ボランティアの方々を含めていろんな支援をされていると思うが、なるべく大きな力で役に立ちたい。

  -具体的にはどのように。

  岡本 衣類を送ってもらい、うちの社で仕分けして現地に送って直接スタッフが被災地に配る。現金なら1万円以上は難しい、でも何かしたいという皆さんの思いがあり、古着をたくさん送られる方がいる。結局、被災地に大量の古着が届き、自治体やボランティアが仕分けするだけでも大変。物量はとてつもないスペースを必要とし、結果的に手も付けられずに廃棄しなければならない。直接送り付けられると返せないで、中には古着は好きでない人もいる。持って行った先に欲しい人に欲しい物だけを差し上げ、余ったものは責任を持って引き取る。古着のスペシャリストとして交通整理ができることが一番お役に立てる。

     
  ドンドンダウンの盛岡フェザン店  
 
ドンドンダウンの盛岡フェザン店
 
  -三陸の被災者のため何ができるか。

  岡本 ホームページを介して被災地にはこういう物が必要と告知している。わたし自身被災地に行ってチャリティーしてきたが、避難所ごとにニーズが全く違う。あまり小さいお子さんの服は喜ばれなかったり、逆に小学校くらいの服が足りないとか、イメージしている物と大分ニーズが違った。大分落ち着いてきた避難所などはそろそろおしゃれがしたいとか、明るい色の服を着て、気分も明るくなりたいとか、実用と違うニーズも出てきた。新品の支援物資もアイテムが固定された物が多く、10アイテムで500枚とか、300枚とか、200枚とか送られてきて皆同じ服になる。

  -地域経済の復興のために何をすべきか。

  岡本 雇用創出が一番。地震直後1カ月くらいは地震に関係ない物の売り上げはかなり落ちたが、ここ最近は大分戻ってきている。社会の中で今節約しないといけないとか、社会のためにしていこうというのが大きな動きになってきているので、古着も見直され、僕自身も現地に行って被災者と直接お会いして、喜ばれていることを感じている。


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