盛岡タイムス Web News 2011年 5月 23日 (月)

       

■ 〈潮風宅配便〉48 草野悟 米沢の友情に涙

     
   
     

 いかめしい顔は、連日三陸鉄道の復旧作業でクタクタになっているためです。「はい、チーズ」と声をかけてもこの程度が限界です。

  で、手に持っている「お鷹ぽっぽ」が今回の主役です。特注の「お鷹ぽっぽ」は、米沢の伝統工芸品です。六代目 戸田寒風さんの作品です。コシアブラの大木を使います。筆文字で「よみがえれ三陸 思いを込めて」と書いてあります。

  私の米沢の友人たちが贈ってくれました。堂々とした立派な「お鷹ぽっぽ」が「必ず全線復旧するんだぞ」と励ましてくれているようです。米沢には、福島県の原発被害を受けた人たちが2000名ほど疎開しているそうです。福島と同じように風評被害もあり、名だたる温泉地もキャンセルが相次ぎ、経済も深刻な影響を受けています。そんな中、心からの贈り物にまたまた涙腺破壊です。

  添えられた手紙には、「豪雪に閉ざされた笹野の里で、工人が観音菩薩の祈願と魂を込めて彫り上げた「お鷹ぽっぽ」をここに謹んでお贈りいたします。岩手・宮古・三陸鉄道の人々の苦悩を少しでも救い、復興、再生の願いを成就し、平穏な日々を取り戻してくれるよう、米沢から万感の願いを込めて…」とあります。まさにNHK直江兼継の「天地人」のシーンを思い出します。ありがとうございます。しっかりと三陸鉄道の事務所に鎮座いたしました。

  三陸鉄道に限らず、沿線の人たちは復興に向けて動き出しました。あちこちで再生の産声を上げています。まだまだ立ち直れない人たちがたくさんおりますが、一歩ずつ着実に動いています。米沢の皆さん、ありがとうございました。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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