盛岡タイムス Web News 2011年 6月 2日 (木)

       

■ 盛岡市が被災地支援拠点 「かわいキャンプ」7月上旬開設目指す

     
  復興推進拠点「もりおかセンター」になる旧農林中金ビル  
 
復興推進拠点「もりおかセンター」になる旧農林中金ビル
 
  盛岡市の谷藤裕明市長は1日、沿岸被災地の支援拠点として宮古市川井地区の旧宮古高校川井校跡を活用した無料ボランティア宿泊所「かわいキャンプ」設置を発表した。7月上旬開設を目指し、10日招集の6月市議会に設備費用など補正予算案を計上する。同時に盛岡市内丸の旧農林中央金庫ビルに復興推進拠点「もりおかセンター」を開設する。いずれも同日公表した復興推進の取り組み方針に盛り込まれた。

  川井校は昨年3月末で閉校。国道106号沿線にあり、宮古市街地から30`、所要時間30分。大槌町へ通じる国道340号、県道26号との結節点に位置し、同町まで50`、所要時間約1時間という。収容能力は約100人。盛岡市が電気給排水設備の整備、宿泊用の間仕切りや簡易シャワーを設置する。

  旧農林中金ビルは市役所本庁舎向かい、盛岡東署と東北銀行本店の間にある4階建て。震災の発生直後に農林中金から無償提供の申し出があり3月16日に契約した。全国から寄せられた物資の保管管理拠点・災害支援センターとして運用されてきた。建物は農林中金の統廃合で盛岡支店が今年2月に廃止され、撤退していた。

  ここに新たな機能として▽避難・移住してきた被災者の相談窓口▽交流スペース▽支援制度や沿岸被災地の情報提供コーナー|などを追加。多目的支援施設として活用する。

  熊谷俊彦企画調整課長は両拠点の運用について「第一義的には災害ボランティアセンターのある市社会福祉協議会と話していきたい。いずれ、いろいろな意味で(市民、NPOなどとの)協働で進めていきたい」と話している。国・県の緊急雇用対策事業で盛岡市や沿岸被災者の参画も宮古市などと検討中。

  谷藤市長は5月の会見でベースキャンプを沿岸近くに設置すると発言。区界高原少年自然の家を候補地に挙げた。しかし、今年は宮古市や岩泉町の小学校から利用申し込みが多数寄せられた。5月17日時点の受け入れ予定数は8日の宮古市立山口小63人を皮切りに計18校に上っている。

  谷藤市長は「被災地の子どもたちの支援・教育施設としての活用を優先させる。被災地、現場への距離が(自然の家より)かなり縮まることもあり判断した」と説明。「2施設を市における復興に向けた支援拠点として有効活用し、被災者と被災地の一日も早い復興に貢献したい」と述べた。

  両拠点の運用期間は来年3月までを予定。熊谷課長は「その後は需要を見極め柔軟に対応したい」と話している。

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