盛岡タイムス Web News 2011年 9月 23日 (金)

       

■ 〈台風15号〉盛岡は大きな被害免れる 河川は増水、舘坂橋で避難判断水位

     
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  一時は避難判断水位を超えた館坂橋付近(22日午前6時30分ころ)
 
  台風15号の影響による降雨で北上川ダム統合管理事務所は洪水対策体制に入り、ダム放流などの出水対応を取った。同管理事務所によると、管内の四十四田、御所、湯田の各ダムで、上流の河川から流れ込む水量(流入量)が所定の洪水量を超えたため、水を貯め込むことで下流河川の流量を調整する洪水調整を実施。御所ダムと湯田ダムでは所定の洪水量を上回る出水の恐れがなくなり、ダムに流れ込む水量も減少したことから22日午前に洪水貯留を終えた。

 このうち、盛岡市の四十四田ダムでは1968年のダム完成以来、歴代3位となる流入量を記録した。流入量のピークは同日午前5時ころで、毎秒934立方bを記録。流入量第1位を記録した2009年9月の豪雨時に比べると少なく、ダムが危険な状態となる洪水時最高水位に達する程ではなかった。

  四十四田ダムの放水口からは同日の午前も茶色く濁った水が大量に下流に向けて放出されていた。湖面には上流から流れてきた流木や牧草を入れたビニールなどが大量に浮き、ごみよけネットに次々と貯まっていった。

  岩手河川国道事務所によると河川水位は、北上川にかかる館坂橋観測所(盛岡市)で同日午前3時に避難判断水位(2・6b)を超える2・63bを記録し、09年9月の豪雨で記録した2・88bに迫った。ダムの放水調整などで洪水警報を出す氾らん危険水位(2・8b)までには達しなかった。紫波橋観測所(紫波町)でも同日午前5時に氾らん注意水位(2・9b)を超える3・37bを記録した。

  過去に堤防決壊の恐れがあった簗川の下流域では、今回は心配されるような増水はなかった。東安庭地区に住む男性も「大きなかさ上げはしていないが、この前崩れた道路のところはコンクリートで補強されたし、あの時よりも水が少なかったので今回は心配しなかった」と話した。


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