盛岡タイムス Web News 2011年 9月 28日 (水)

       

■ 地元の元気全国に発信 わんこそば選手権決行へ

     
  地元の元気発信へ開催される、わんこそば選手権をPRする盛カレの藤田理央奈さん、舘澤明日美さん(左から)  
  地元の元気発信へ開催される、わんこそば選手権をPRする盛カレの藤田理央奈さん、舘澤明日美さん(左から)
 
  第26回全日本わんこそば選手権実行委員会は、11月20日に今年も選手権を開催する。東日本大震災津波後に県内では沿岸を中心に食料不足が続き、「大食い」のイメージもある選手権に否定的な意見もある。しかし、被災県として風評被害払しょくと「地元の元気を全国に発信していくべき」(明戸均実行委員会長)と決行を判断。準備を進めている。

  第2回実行委が20日、盛岡市内で開かれ、開催計画を固めた。今回は「大食い」が前面に出る個人種目を中止。岩手の食文化、おもてなしの心を全国発信するのに重点を置く。小学生以下、新設の中学・高校生、一般3部門で3人1組のグループ戦に絞られた。

  沿岸の被災者は参加無料で、募集告知ポスターを増刷して県内全市町村へ配布。広く参加を呼びかける。口蹄(こうてい)疫や新燃岳噴火が起きた宮崎県が現地で開く復興イベントでわんこそば大会を実施。優勝チームが選手権に特別枠で出場する予定もある。

  明戸会長は「震災を受け、地元は復旧復興へ精力的に立ち上がっているが、京都の送り火で(陸前高田市の)松の使用が見合わせられたり、最近は愛知県内の花火大会で福島県の花火を使用しないなど風評被害が出ている。風評が過大に充満している」と危惧する。

  わんこそば選手権は1986(昭和61)年に第1回が行われた。四半世紀の歴史の中で、95年の阪神淡路大震災、2004年の新潟県中越地震と過去2回、被災地の心情を考慮して中止したことがあった。

  明戸会長は「まだできる状況になければ自粛が必要だが、被災地が普段の生活を取り戻しつつあり、地元の元気を全国に発信していくべき。過去の中止とは今回、立場が違う」と説明する。

  食文化の発信のためには、地元に文化が根付く必要がある。このため選手権開催前に仮称「わんこそばまつり」を開催。雰囲気の盛り上げを図る考えもある。本番では実行委メンバーの盛岡カレッジオブビジネスの観光ビジネス科1年生、盛岡ハイテクニカルクッキングカレッジの生徒も運営に一役買う。


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