盛岡タイムス Web News 2011年 12月 18日 (日)

       

■ 「年260万人」復活を 雫石町が観光客誘致へ本腰

 雫石町は2011年度にスタートした第2次総合計画前期基本計画の観光部門の計画として(仮称)町観光交流活性化行動計画を策定する。町では6月から計画の検討を開始し、これまでに策定委員会や作業部会によるワーキングなどを開催。1月中旬までにはホームページや公民館などで町民へのパブリックコメントを実施し、年度内に計画を策定する。

 同町の観光客入り込み数は、世界アルペン開催やけんじワールド・森の風のオープンなどがあった1990年代には年間300万人を超えた。その後、1996年の357万8千人をピークに減少。昨年は日帰り客185万6千人、宿泊客43万1千人の計228万7千人だった。

  町は第2次総合計画前期基本計画のみんなで目指す目標として2015年の観光客入り込み数260万人を掲げている。一方、2011年は3月に東日本大震災津波が発生したこともあり、9月現在の観光客入り込み数は前年同時期の約89%に留まるなど、一層厳しい状況にある。

  町議会12月定例会で幅秀哉議員の一般質問に、深谷政光町長は「宿泊者数の回復を図るため、世界遺産平泉を訪れる観光客が雫石町に周遊するよう盛岡八幡平広域観光推進協議会や秋田岩手広域観光推進協議会の構成団体と連携して集客事業に取り組む」と答弁した。

  同町では12年2月に第85回全日本学生スキー選手権大会のアルペン競技が雫石スキー場で開催される。4月から6月にはJRグループなど観光団体が一体となって岩手の観光をPRするいわてデスティネーションキャンペーンも開催。同町にとって来年は観光客の回復に結びつけるための重要な年となりそうだ。

  新たに策定する同行動計画では▽雫石町を連想させる地域イメージの構築▽雫石盆地の酪・農村文化の観光的活用▽農業と観光施設等との連携による地産地消の推進▽宿泊施設・観光施設の魅力づくりと誘客促進▽観光まちづくりや観光推進(受け入れ)体制の強化|の5つを基本戦略に据える。具体的な取り組みはパブリックコメント後に公表されるが、減少する観光客の誘致につながる抜本的な施策が町に求められる。

  深谷町長は「基本戦略に基づき、観光産業と農業との連携の仕組み作りや街道、エリアでの連携強化と一体的な情報発信など雫石町の魅力に磨きをかけ、観光客入り込み数、特にも宿泊者数を増加させるべく取り組みを進めていきたい」と話す。

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