盛岡タイムス Web News 2012年 2月 5日 (日)

       

■ 〈写真集南部馬の里〉41 遠藤広隆 吹雪

     
   
     
  寒立馬は冬、アタカと呼ばれる土地で過ごす。夏場を過ごす土地とは半島の山をへだてている。比較して幾分なりとも過ごしやすいところが越冬地になっている。

  冬の下北半島は天候が変わりやすい。1日のうちに晴れたり雪が降ったりを何回も繰り返す。風も強い。生き物にとっては厳しい自然条件だ。人もあまり住まない。

  降った雪は、強風に吹き飛ばされて太平洋上に運ばれる。すると、地面から枯れ草色のちびた牧草が顔をのぞかせる。馬たちはその草をしゃぶるようにして食べる。そしてときおり舞い上がる雪煙で前が見えなくなる。

  馬たちのしっぽは縮れ、毛もまばらだ。きっと風に吹き飛ばされてなくなってしまったのだ。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします