盛岡タイムス Web News 2013年  9月  18日 (水)

       

■  台風18号 各地に残る大雨の爪痕


     
  水害の爪痕が深く残る盛岡市玉山区下田地区(17日午前11時45分ころ、下田保育園前で撮影)  
  水害の爪痕が深く残る盛岡市玉山区下田地区(17日午前11時45分ころ、下田保育園前で撮影)
 

 県総合防災室は、台風18号に伴う大雨・洪水による17日正午現在の被害状況をまとめた。8月9日の豪雨災害から間もない台風の通過で、道路や農林水産物に再び被害が発生。避難勧告が出された盛岡市玉山区では一時住民が孤立した。人的被害は北上市で63歳の男性が亡くなったほか、車の冠水により身動きができず低体温になるなど二戸市や宮古市で軽傷者5人。北上市和賀大橋付近では21歳の女性が行方不明となっている。

  避難状況は、盛岡市の繋地区216世帯417人、玉山区松内字在家7世帯30人、同川崎字上川崎16世帯66人、同川崎字川崎14世帯40人などに避難勧告が出された。いずれも、勧告は解除された。自主避難は、盛岡市12世帯67人、紫波町5世帯21人、雫石町12世帯22人、八幡平市36世帯97人など。

  盛岡市玉山区松内字在家、好摩字小袋および夏間木では一時32人が孤立。同区下田でも孤立事案が発生。盛岡市では午後7時35分、自衛隊への派遣要請を行った。17日午前1時までに同地区の住民の救助および安否確認が済んだ。

  住家被害は、全壊1棟、一部損壊3棟、床上浸水4棟、床下浸水10棟。盛岡市、八幡平市、二戸市は現在調査中。そのほか、釜石市や大船渡市など沿岸部の応急仮設住宅でも雨漏りや停電などの被害15件が発生した。

  道路規制は、国道46号が雫石町橋場〜秋田県仙北市田沢湖生保内地内で全面通行止めが解除され片側通行に、土砂崩れのため国道4号が岩手町川口第12地割〜第6地割雪浦平地内で全面通行止め。県管理の道路では、西山生保内線(雫石町高倉山国有林玄武洞〜地熱発電所)、雫石東八幡平線(八幡平市森ノ大橋〜金沢橋、同市松川国有林地内)など6路線7カ所で当面の間通行止めとなっている。

  ライフラインでは、停電が13市町で最大1万2827戸発生し、17日7時現在も56戸が停電中。断水は、最大で1093戸発生し、17日午前10時現在で八幡平市松川地区で640戸が断水中。同市のほか、盛岡市、滝沢村から給水車を派遣し対応している。

  農林水産被害は、盛岡市、雫石町、紫波町、矢巾町などで水稲、大豆、野菜の冠水、リンゴの落下、パイプハウスや堆肥保管施設の破損などが発生。被害額などは現在調査中。

  文教施設の被害は、高校11校、中学3校、文化施設1館の15施設。盛岡市内では市立松園中、渋民中、乙部中の3校、市先人記念館に被害があった。松園中では直径60aの倒木があり、隣接する中央公園のガードレールと街灯を破損した。同校によると倒木は16日夜に地域住民が発見して市役所に通報。学校の敷地の土手の並木の一本が倒れかかり、周囲の歩道をふさいだが、生徒の登下校に支障は出ていない。

  乙部中では直径70aの倒木があった。渋民中ではグラウンドが冠水。市先人記念館は看板が倒れた。八幡平市では県立平舘高校の裏山で土砂崩れがあり、側溝に土砂が流入した。同校職員により撤去を予定している。

  社会福祉施設は、盛岡市の保育園1カ所などで床上浸水が発生した。


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