盛岡タイムス Web News 2013年  9月  19日 (木)

       

■  泥出しや洗浄作業本格化 台風被害の玉山区 ボランティア募集開始


     
  下田保育園で洗浄作業や泥出しを行うボランティアら  
  下田保育園で洗浄作業や泥出しを行うボランティアら
 

 盛岡市社会福祉協議会は台風18号による大雨・洪水被害の発生を受けて、18日から同市玉山区渋民の市玉山総合福祉センターに災害救援ボランティアセンターを設置し、ボランティアを募集している。18日は盛岡市職員を含め、宮古市や滝沢村、盛岡市などから16人がボランティアに参加。下田保育園(佐々木端瑛園長)で、泥出しや洗浄作業に従事した。

  同保育園では、1階部分の2・5bほどまで泥水が浸水した。17日から近隣の保育園の関係者が園内の道具類の運び出しを行い、18日もボランティアや職員らが後片付けに追われた。床にたまった泥をかき出すとともに、壁に付いた汚れを洗浄。運び出した道具類も、使用できるいすや遊具などは高圧洗浄機で丁寧に洗った。

  宮古市から参加した鈴木美雪さん(39)は「あれだけ降ったら大変だろうなあと思っていた。何とも言葉にならない状況」と目の前の光景に驚いた。「一日も早く子どもたちが安心して遊べる日が戻ってほしい。全国から人を呼ぶよりも、まずは近くにいる人ができることをやれればと思う」と今後も休みを利用して活動に参加したいという。

  同協議会によると、18日午前に下田地区で行った調査では、家の中や周囲の泥出し、泥をかぶった家財道具の運び出しなど13件のボランティア・ニーズがあった。同地区では浸水被害を受けた住宅が40軒ほどに上り、同協議会では7、8割がボランティアを要請すると想定する。

  18日午後からは同地区のほか、松内や好摩などの地区でもニーズ調査を実施。3日間ほどで聞き取り調査を終えてニーズの件数を把握した上で、ボランティアの募集時期を判断したい考え。今後、床下の泥出しなどニーズの増加も予想される。

  下田地区の臼井泰宏さんの家では、2bほどまで浸水。18日は陸前高田市から親戚が手伝いに訪れ、1階の家財道具を外に運び出していた。妻の寿子さんは「春に越してきたばかりで、まさかこんなになるなんて。ドアも閉まらないし、臭いやカビなども大丈夫か心配。明日以降、人手が足りなければボランティアにお願いするかもしれない」と話した。

  同協議会地域福祉課の工藤和徳課長は「泥を出すだけでも相当な量なので人手がほしい。一つの集落が水に漬かったような状態なので、できれば一斉にすべての家に入れるようにしたい。中には一人暮らしのお宅もあり、そういうところは家財道具を出す人出も手段もない。夜は親戚のところに行って泊まらせてもらっているお宅もある。早く自分の家で休めるようにしてあげたい」とボランティアを呼び掛ける。

  市災害救援ボランティアセンターの活動場所は玉山区内で、活動内容は泥出しや家財出し。活動時間は午前10時〜午後3時。長靴、ゴム手袋、マスク、スコップ、雨具、昼食、飲み物、セーフティーインソール(鉄板入り中敷き)、保険証を持参。当日は午前9時までに同市玉山区渋民字泉田360の市玉山総合福祉センターに集合。申し込みは、前日の午後4時までに同協議会(電話651―1000)へ。


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