盛岡タイムス Web News 2013年  10月  16日 (水)

       

■  赤武酒造 念願の復活蔵が完成 盛岡市北飯岡に再生の拠点


     
  工場を見学する参加者ら  
 
工場を見学する参加者ら
 

 東日本大震災津波で酒蔵などが全壊した大槌町の赤武酒造(古舘秀峰社長)の「復活蔵」が盛岡市北飯岡地内に完成し、15日に同所で竣工式が開かれた。震災から2年7カ月がたち、念願の酒蔵が完成。12月中旬にも初出荷を予定している。古舘社長は「何もなかった私たちに、いろいろな形で支援していただいた。より多くの皆さんが笑顔で楽しんでもらえるような酒を造っていきたい」と話した。

  同社は震災後、盛岡市の桜顔酒造の協力を得て酒造りを続けていた。看板清酒「浜娘」も復活しており、復活蔵の完成が復興へ向かう大槌町に希望を与えそうだ。23日には初仕込みを行う予定で、社員が準備を進めている。初しぼりは12月頭を目指す。

  復活蔵で製造できるのは一升瓶で6万本に当たる600石で、当面は300石の製造を予定している。震災前に大槌町で製造していたのは600石という。

  古舘社長は「つらかったことは数多くある。いろんな壁や山があったが、自力で越えることができなかった。周りにいた方々のおかげで、ここまでくることができた」と2年7カ月を振り返る。

  「まず、目標の第一歩である酒蔵ができた。この蔵を使わせていただくにあたり、越えなければならない壁はある。初心に帰り、皆さまの思いを受けながら酒造りをしていきたい。この2年間、桜顔酒造さんに助けていただいた。この復活蔵で、元気が出るような、笑顔になれるような酒を造りたい」と新天地での酒造りに意欲をみせた。

  地元、大槌町について古舘社長は「盛岡にいても、いつも大槌のことを考えている。私にとって、ふるさとはやはり大槌。この復活蔵で、大槌の人間の意地を見せたい。大槌で再び工場を建てたいという夢もある。現実的には難しいが、諦めたくはない。何年かかるか分からないし、私の代では難しいかもしれない。私の思いを引き継いでくれる若い世代へ、復興に向けた橋渡しができれば」と思いを語った。


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