盛岡タイムス Web News 2013年  10月  19日 (土)

       

■ 銀幕によみがえる岩手の青春 もりおか映画祭始まる 「同胞」など13作品上映 ゲストに倍賞千恵子さん

     
  「同胞」について語る倍賞さん(中央)を囲む工藤さん、藤田さんら  
  「同胞」について語る倍賞さん(中央)を囲む工藤さん、藤田さんら
 

 「もりおか映画祭2013」が18日、盛岡市内の映画館で開幕した。20日まで山田洋次監督作品を中心に13作品が上映される。18日は同市中央通1丁目の盛岡ピカデリーで、山田監督の「同胞(はらから)」がオープニングに上映された。八幡平市と盛岡市を舞台にした1975年の作品。主演女優の倍賞千恵子さんを映画祭のゲストに招き、地元の青年役で共演した八幡平市の工藤金子さん、藤田賢吉さんらと語り合い、青春の日に戻った。「同胞」は20日にも盛岡ピカデリーで上映される。

  「同胞」は倍賞さん、寺尾聰さんを主演に、制作当時の旧松尾村の村民たちが共演した。松尾村にミュージカルを招いた青年たちの実話をもとに、山田監督がドラマ化した。「寅さん」に比べると地味な作品だが、日本人のふるさとを問いかけるテーマが通じ合う。

  八幡平のほか盛岡市の大通商店街などで撮影され、映画祭のメーン作品に選ばれた。

  上映に先立ち、工藤さんは、「盛岡映画祭に山田監督と倍賞さんの名前がいつ出るだろうと思っていた。それがかなった。倍賞さんに来てもらって、映画をスクリーンで見られるのがうれしい」と感激。

  倍賞さんは「盛岡では駅前でずいぶん撮影したし、八幡平でもお世話になった。40年たった。皆若くて青年団だった。今はおじいさんになっているが。わたしと寺尾さんは役者としてこの映画が怖かった。郵便局員の役とか、みんなそのままで出演しているから。役者とは何だろうと考えさせられた」と当時を回想した。

  藤田さんは「監督から台本にないことをいきなり言われたり。スクリーンを見ながら声を入れていくのは、スタジオの中で合わなくて冷や汗をかいた」と、青年に戻っていた。

  映画祭は19日午前10時から小津安二郎の「東京物語」(フォーラム)、「電気自動車の逆襲」(リリオ)、同10時半から「ULTRAMAN」(ピカデリー)、午後1時半から「ふるさとがえり」(ピカデリー)、同4時から「カワツヒロアキ君、はい!」(フォーラム)。

  20日午前10時から「男はつらいよ 柴又慕情」(中劇)、「サッちゃんの四角い空」(リリオ)、同11時40分から「トゥ・ビー・ハッピー・オア・フィロソフィー」(リリオ)、午後0時40分から「息子」(中劇)、同3時20分から「同胞」(ピカデリー)、同3時40分から「3・11メモリアルフィルム『ひとつ』」(中劇)、同6時15分から「幸福の黄色いハンカチ」(フォーラム)を上映する。

  映画監督の池谷薫さん、河津宏亮さん、高橋政彦さん、特撮監督の菊地雄一さん、映画評論家の寺脇研さん、元キネマ旬報編集長の植草信和さんらがゲストでトークする。

  問い合わせは映画祭実行委員会(電話626―7538)まで。




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