盛岡タイムス Web News 2014年  4月   11日 (金)

       

■  あすから町家の雛祭り 盛岡市鉈屋町 陸高女性のつるし飾りも


     
  降るようにあでやかなつるし飾りの展示。一つ一つに真心がこもる  
  降るようにあでやかなつるし飾りの展示。一つ一つに真心がこもる
 

 12日と13日の2日間、盛岡市鉈屋町と南大通3丁目周辺で「盛岡町家旧暦の雛(ひな)祭り」が開かれる。江戸時代から明治、大正、昭和、現代までのひな人形を展示するほか、着物パレードや舞踊のステージなど多くの催しが予定されている。鉈屋町の町家サロンピッピでは、ピッピ手芸教室(吉田真理子講師)の生徒らが制作したつるし飾りを早くも展示。震災津波で被災した陸前高田市の女性13人の作品も飾られ、会場は一層華やいでいる。

  吉田さんは8年前から盛岡で手芸教室を開いている。3年前の震災後、夫が支援で訪ねた陸前高田市でつるし飾りを飾ったところ、教えてほしいと頼まれたという。同市の「りくカフェ」でも月に1回教室を行い、2年かけて一人一対(飾りは計154個)のつるし飾りを完成させた。赤ん坊やタイ、ネコなど、かわいらしい飾りに気持ちも和らぐ。吉田さんはできることをと始めたが「震災に遭いながら前向きに頑張っている姿に、私たちが勇気をもらった」と振り返る。

  同市の生徒には足が悪い人もいたが、どうしても習いたいと家族の協力を得て通ってきたという。始めて半年ほどたつと徐々に生徒が被災体験を話すようにもなり、互いに居心地の良い場所になった。作品が完成すると、生徒からは「これから何を楽しみにすればいいのか」といった不安の声が聞かれた。吉田さんは「これからもこの活動は続けていく」と話している。

  会場には盛岡教室で制作する約60人の作品も並ぶ。今年は新たに、フジの花飾りも制作した。祭りを手伝うためにアメリカから訪れたミッシー・マーフィーさん(63)は「盛岡、鉈屋町が大好き。とてもすてきなお祭りで、人形たちが美しい」と笑顔。吉田さんは「おひなさまは、娘が生まれたときに精いっぱい用意したり、作ったりするもの。ここではそういう気持ちを大切にしている」と話している。

  雛祭りは、午前10時から午後4時まで。2日間有効の通行手形(開催協力金)は500円。フェザン、おでってから無料シャトルバスが運行される。問い合わせは大慈清水御休み処(電話622―8989)まで。


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