盛岡タイムス Web News 2014年  4月   13日 (日)

       

■ 盛岡の奥座敷、装い新たに 徳清土蔵群を公開 13日まで「森とひなまつり」


     
  徳清旧宅の和室に展示されている江戸時代のひな人形  
  徳清旧宅の和室に展示されている江戸時代のひな人形
 

 盛岡市指定の保存建造物「徳清」土蔵群の改修工事完了を記念した地域行事「森とひなまつり―明治橋仙北町界隈(かいわい)」(同実行委主催)は12、13日、盛岡市仙北周辺で開かれている。県道の拡幅工事に伴い、改修、一般公開に至った「徳清倉庫」の旧宅を含む7カ所で、江戸時代から明治時代までの内裏びなや花巻人形などを展示。旧宅はかり場ではシンポジウムやコンサートが開かれ、来場者からは「この日を待っていた」と喜びの声が上がっている。

  徳清倉庫は明治期に解体された盛岡城内の御殿座敷を移築し、1887年に店舗兼住宅として現在地に再建された。県道の拡幅工事に伴い、2004年に旧みそ蔵などの曳家(ひきや)を完了。残された旧宅は、道路部分にかかる一部を切り取り、取り壊す修復工法で、拡幅工事に対応し、今年3月に完了した。

  同市内から訪れた松田晃さん(82)は「初めて中に入って驚いた。会合や講演会、勉強会にも使えると思う。環境がいい」と見学した印象を話す。

  12代当主で徳清倉庫の佐藤重昭社長は「工事が終わってほっとした。今回、米蔵まで手が回らなかったので、いずれ改修を実現させたい」と語る。

  11代佐藤武夫氏の孫で、幼少期を旧宅で過ごしたサトウタケヒロさん(38)は「弟と鬼ごっこをしたり、お風呂上りに冷たい廊下を走って部屋に戻ったのもいい思い出。きょうは改めて、どれだけ貴重なものか確認できた。まちの形態は変わっていくが、盛岡のために後世に残す手伝いをしたい」と感慨深げ。タケヒロさんは、ミュージシャンとしてコンサートに出演した。

  金沢滋実行委員長(51)は「盛岡には歴史遺産が隠れている。地元の財産をお披露目する企画がもっといっぱいあっていいと思う。この機会に、盛岡の文化レベルの高さを味わっていただきたい」と話している。

  13日は午後1時からコンサート、同1時半からシンポジウム。橘建設の橋建司一級建築士は、改修の裏側を紹介する。午前9時半から午後4時まで。開催協力金は200円。

     
   はかり場で音楽ライブを開いたサトウタケヒロさん  
   はかり場で音楽ライブを開いたサトウタケヒロさん  


 


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