盛岡タイムス Web News 2014年  4月   16日 (水)

       

■  消費税8%から半月 分かれる現状認識 「反動あり」「戻りつつある」「変わらず」 盛岡市内の企業・店舗 GWへ消費回復に期待


     
  消費者が戻りつつある盛岡市内のスーパー(ベルプラスワン)  
  消費者が戻りつつある盛岡市内のスーパー(ベルプラスワン)
 

 消費税増税から半月。盛岡市内の企業や店舗などでは、「駆け込み需要の反動で落ち込んだまま」「戻りつつある」「増税前と変わらず、そう変動はない」など、業種により現状認識が分かれる状況となっている。ただ、「先行不透明」とする経営者は少なくない。小売店では、ゴールデンウイーク(GW)に向けた対応を準備しており、消費回復に期待を寄せている。

  同市上堂の岩手トヨタ自動車の小林義弘社長は「受注は少ないが、消費税が上がる前に高額商品を安く買いたいというのが当然なので、増税になってから4月、5月は落ち込むのはやむを得ない。1、2月は想像以上の需要があったが、終わってみれば例年並みになるのではないか」と話す。自動車業界はエコカー補助金終了時の駆け込み、反動と同じく、今後の新車投入効果などにより早期の平準化を目指す。

  開運橋通の山田酒店の山田隆社長は「静かになっている。うちの場合は飲食店に納めているので、消費税が上がり、お客さんの入りは静かになっていると感じている。ナイトマーケット(盛り場)が影響を受けるのは精神的なものがあるので、早く活気を取り戻してほしい。小売店は若干、生活防衛にためた部分がある。4月になってから影響は受けたが、先週あたりからは戻ってきているようだ」としている。

  南大通のみかわやでは1日から6日まで、全商品8%還元セールを実施した。齋藤恒夫同社長は「あまり動きはなかった。駆け込みも需要が少なかったので、落ち込みも、そう大きくはない。ただ、4月以降の消費はまだ上向きでない。増税による買い控えか、節約なのか、まだ判断が付きかねる。天気は良くなっており、春物のシーズンも到来した。どう消費が動くのか。商店街への来街者は、増加してはいるが」と消費動向を懸念する。

  中ノ橋通の繁田園の繁田秀一社長は「増税前の特売セールで、例年の5倍ほどが売れた。増税後はその反動が出ており、売り上げは減少している。反動減は、ある程度は覚悟してはいた。これから、新茶の販売が始まる。GWも控えている。反動減に負けずに、前向きに攻勢をかけたい」と気持ちを切り替えていた。

  中ノ橋通のななっく4階、平金パステル館の小泉道子店長は「増税後の落ち込みを心配した。しかし、半月過ぎた段階では、落ち込みはない。例年同様の春の動き。新社会人は名刺入れを買いに来るし、ノートなども売れている。この流れをキープし、GWに向かいたい」と明るい。

  大通のベルプラスワンでは、増税後、割引セールなどを実施。立花慎二同店長は「増税後から3、4日は、駆け込み需要の反動があった。来店者数も減り、落ち込んだ。しかし、その後は徐々に回復してきた。今は、ほぼ通常まで戻りつつある。ただ、調味料や米などは買いだめ商品で動かない。半面、生鮮3品の動きは好調。先行きは読めないが。そろそろ花見とGWシーズン。頑張りたい」と気合を入れる。

  只木一夫東北ローソン支社盛岡支社長は、コンビニという業態を踏まえて「予想していたような状況にはない。日々、消費するものだからではないか」と分析した。

  玉山哲盛岡商工会議所副会頭は「当所には大きな落ち込みで経営が苦しいなどの話はまだ出ていない。ただ、低価格商品と高額商品に消費が二極化する流れがあるようだ。増税から半月だが、まだ先行きは不透明」と話していた。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします