盛岡タイムス Web News 2015年  1月 14日 (水)

       

■  加速器の衝突地点確認 国際リニアコライダー 学界権威が本県視察 エバンス氏(LCC最高責任者)国の対応評価


     
   会見するエバンス氏(右から2人目)らLCC幹部(一関市・あいぽーと)  
   会見するエバンス氏(右から2人目)らLCC幹部(一関市・あいぽーと)
 

 国際リニアコライダー(ILC)の国内候補地に決まった北上山地を現地視察するため、リニアコライダー・コラボレーション(LCC)のリン・エバンス最高責任者ら幹部が13、14日、東北を訪れている。エバンス氏は13日、一関市内で取材に応じ「今回、最も重要だったのは(加速器の)衝突地点を確認できたこと」と説明。建設実現に向けた国の動きに関しては「文科省は通常以上のペースで熱心に取り組んでいる」と評価し、良い結果が出ることに期待した。

  メンバーで測定器・物理担当ディレクターの山本均東北大教授は文科省の対応について「ILCのためにできる限りのことをしてもらっている。われわれとしてはしっかりとサポートして見守っていくことが大事」と述べ、政府の決定まで1、2年先まで結果を待つ意向を示した。

  エバンス氏は「日本学術会議の要望に対して、文科省では政策的審議の場とILCのコストや人的要求の技術面を整備するため二つの作業部会を設けた。非常に真剣に取り組んでおり、われわれは情報提供している。作業を見守っており、それによりポジティブな結果が出ることを期待している」と国の対応を評価した。

  一行はエバンス氏や山本教授、アジア地域ディレクターの山本明KEK特別教授・リニアコライダー推進室長ら9人。副ディレクターの村山斉・東京大カブリ数物連携宇宙研究機構長・特任教授は14日に合流する。

  13日は宮城県気仙沼市から一関市までILCの予定場所を現地視察。同市狐禅寺の国交省一関防災センター北上川学習交流館あいぽーとで報道陣向けに会見を開いた。エバンス氏や山本明教授は国際的な研究者とその家族らの受け入れ、将来的な交通網整備などの充実に期待を寄せた。

  その後同市の世嬉の一で歓迎会が開かれ、達増知事らが出迎えた。14日は仙台市で東北ILC推進協議会共同代表の里見進東北大総長や東北経済連合会会長、宮城県・同市の幹部らを訪問予定。


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