盛岡タイムス Web News 2015年  9月 5日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 泉山圭 盛岡初の道の駅に期待


  国道沿いを走っていると、道の駅をよく見掛ける。盛岡周辺にも雫石あねっこ(雫石町)、区界高原(宮古市)、にしね(八幡平市)、紫波(紫波町)、石神の丘(岩手町)など複数の道の駅が存在する。一方で、盛岡市内には実は1カ所も道の駅がない。その盛岡市内の玉山区渋民地区に2021年度の供用開始を目指し道の駅が整備される。

  国土交通省の資料によると、15年4月現在、道の駅の登録数は全国で1059カ所、県内では31カ所ある。全国で購買客数は2億2千万人、年間売り上げは約2100億円と、大手コンビニチェーン並みの売り上げだという。

  道の駅は、無料でトイレや駐車場が利用できることはもちろん、なんと言っても地元の新鮮な農畜産物や地元の食材を使った名物が魅力だ。盛岡近郊の施設にも、道の駅にしねのホウレンソウを使ったカレーやソフトクリーム、道の駅雫石あねっこのひとめぼれソフトなど、ついつい立ち寄りたくなる名物が多い。

  先日開かれた渋民地区の道の駅整備方針検討会では、参加した委員から、食に特化した施設にするべきなどの意見が出された。産直施設としては、隣接するイオンスーパーセンター盛岡渋民店の姫神の郷、道の駅石神の丘などがあるため、差別化が図られるような商品構成の必要性なども挙げられた。

  玉山区では、今年6月に渋民地区自治会連絡協議会が開発に取り組んできた啄木定食が完成し、提供されている。啄木の日記や書簡をヒントにメニューを考案し、地元の食材をふんだんに使用する。道の駅が完成したあかつきには、啄木定食のほか、薮川地区のソバを使用したスイーツなど、玉山独自のメニューの提供も期待される。

  検討会後に、整備予定地の現地視察も行われた。予定地周辺からは、眼前に啄木も愛した岩手山や牧歌的な玉山の風景が広がった。盛岡市街地と県北や青森県を結ぶ交通の要衝。きっと風景や味覚を楽しむため足を止める人も多いだろう。計画は今後、詳細が詰められていくが、新しい盛岡市の魅力が発見できる施設が完成することを望みたい。 


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